ゴールドコースト観光ブログ

みなさんはオーストラリアに来て南十字星を見たことがありますか？

そしてそれは本当の南十字星だったでしょうか・・・？


星が十字形となっているのが分かりますか？写真は上下同じものです。

※これは南十字星？　答え：とても似ていますが実は違います。

日本からだと沖縄からしか見られないという南十字星。

正式には みなみじゅうじ座 という全天88星座の中で最も小さい星座です。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の中では終着駅として登場していますが、このロマンチックで幻想的な星を見たいという方は多いのではと思います。

自分自身、オーストラリアに赴任してまず見たいと思ったのはコアラよりも南十字星でした。

今住んでいる所からは天の川も見ることが出来るくらい星が綺麗に見えて南十字星もよく見えます。

ただし、気を付けなければならないのは通称「ニセ十字」という南十字星によく似た形の星が近くにあることです。初めの頃は自分もだまされたことがありました。

※本当の南十字星はケンタウルス座の明るいα星とβ星が左側にあります

写真を撮った時は上弦を過ぎた月の光が強く普段より星が少なく見えた日でしたが、本当の南十字星とニセ十字が写っています。

本当の南十字星を見分ける方法のひとつとしては、十字の左側にケンタウルス座を構成する明るい星がふたつ輝いていることです。

見る場所や季節、時間などによって見え方は変わってきますが、オーストラリアでは南の空～頭上にほぼ一年中見ることが出来ます。是非、夜には南の空を見上げて天の川に沿って輝く美しいあこがれの南十字星を探してみて下さい。

ところで、実は“本当の南十字星を見よう”というタイトルにはもうひとつ別の意味があります。

それはオーストラリアに来たからにはオーストラリアの人々の持つイメージも知って南十字星を見れば2倍の感動があるということです。　

そのイメージとは？

前述したように南十字星というと日本ではロマンチックで幻想的、神秘的なイメージが先行すると思いますが、オーストラリアの人々にとっては少し違うようです。

オーストラリアで子供の頃に学校や家で教えられてきた南十字星はDiscovery(発見)やExplore（探検する）というイメージだったとのこと。

（H.I.S.のオーストラリア人マネージャー J.B.氏に聞きました）

オーストラリアに到達したキャプテンクックもきっと南十字星を頼りに航海をしただろうし、広大なオーストラリアのアウトバックを開拓するのにも南十字星は必要不可欠であっただろう･･･。そんなことからオーストラリアにとっての南十字星はPioneer Spirit（先駆者精神）、Frontier Spirit（開拓精神）の象徴ということなのです。

※国旗や紙幣、車に貼られたステッカーやナンバープレートにも南十字星をよく見ます。

　なかには入れ墨している人も。。。

いかがでしょう？

ロマンチックなイメージで南十字星を探すことに加えてオーストラリアの人々にとってこんなにも誇り高き星々なんだという思いで眺めるとまた一味違ったオーストラリア滞在を楽しめるのではないかと思います。

自分自身 陽気でフレンドリーなオージー達にかこまれて暮らしていますが、南十字星に対する凛とした態度、想いを感じることが出来て またひとつオーストラリアのいいところを見つけられたと思いました。

※本当の南十字星。ロマンチックかつフロンティアスピリット溢れる星座。
　 オーストラリアのアイデンティティー（存在証明）。

P.S.
ゴールドコーストの中心地、サーファーズパラダイスからでもビルとビルの隙間から南十字星を見ることが出来ました。が、満天の南の星空を眺めるにはやはり街から離れた光の少ない場所が一番です。

ゴールドコースト唯一の天体観測所に行くオプショナルツアー「南半球・満天の星空ツアー」はお勧めです。個人でのご参加はもちろん、1日に最大90名様までの団体予約を承ることも可能です。（付帯条件あり）

お問合わせはゴールドコースト支店 まで。

田丸