Day2からの続き。
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朝、ものすごい豪雨の音で目が覚める。
まさか!!
外を見ると大雨
今日はミレニアムケーブツアーの日なのにーーー!
雨女は誰だ?
頼むから今日だけは晴れてくれーーー!
今まで良い子にしてきたのにーーー!!
トレッキング大好きなYちゃんも、この雨じゃミレニアムケーブ無理かなあなんて弱気なことを言ってる。
彼女らしくない弱気さが、雨の強さを物語ってて、楽観主義の土偶もだんだん不安になってきた。
とりあえず迎えの時間も近いし、用意して待つことにしよう。
もしかしたら雨も止むかもしれないし。
用意して待つこと30分。
なかなかお迎えが来ない。でもその間に雨も止んで、曇りながらなんとかなりそうな天気になってきた。
迎えの人どうしちゃったんだろーねー、なんて言いながら更に待ってると1時間ほど遅れてやっと到着。
タイヤがパンクしちゃったらしい。
あのぼこぼこ道じゃしょうがないよね、なんてミョーに納得しながら、とりあえず出発。
ルーガンビルにあるツアー会社のオフィスに立ち寄る。
ここでランチと水とクツをピックアップ。
何でクツかって、前日まゆみさんと電話で話してるときに、「ミレニアムケーブはビーサンで大丈夫ですか?」って聞いたら、「絶対にビーサンじゃムリです。」って言われ、クツを持ってない友達が2人いたので、親切にも貸してくれることになったのです。
ここでクツを借りておいて良かったと、後から心底感謝することになる友達2名。
ここでも言っておきますが、ミレニアムケーブは絶対クツ持参!!(しかも汚れても壊れてもいいクツ)
さて、話は戻って、荷物を積んでいざ出発。
と思ったときにまた土砂降り。降ったり止んだり、スコール的に降るところはゴールドコーストと似てますね。
雨だから荷台には乗れず、4WD内にぎゅうぎゅうに乗り込む。みんなの熱気で窓ガラスもくもりがち。
今日は昨日と違って、内陸の方へ向かいます。
カヴァはコショウ科の植物で、根っこを乾燥させて粉状にしたものを水と混ぜて、嗜好品として南太平洋地域で広く愛用されています。古くから儀式に使われてきました。
アルコールは含んでないんですが、飲むとお酒に似た感覚でふぁーっと楽しくなるらしい。
バヌアツ人の仕事後のちょっと1杯っていったら、お酒じゃなくてカヴァ。
それくらいバヌアツ全土いたるところカヴァバーがあるってドライバーの人が教えてくれました。
このカヴァの話はあとからもう少し詳しく・・・・・
ジャングルの中のドロドロ道を4WDで進み、村につく頃には雨も止んでました。
途中かなり水がたまってるところがあったので、4WDじゃなかったからたどり着けなかったかも。
ここで車を降りて、隣の村まで歩きます。
なんかすごいところにきちゃったなー。これまたテレビでしか見たことのなかったような原始的な村。
はじめ人間ギャートルズの世界です。
隣村までの道。うっそうと生い茂った緑の中を歩きます。まだまだこんなの序の口です。
ジャングル探検楽しいなー
この後どんなすごいことが待ち受けてるのか知らずに、この頃はまだ笑ってられました。
板にチョークで書きなぐられた地図が冒険心をかきたてます。
実はこの説明してくれているお方、ミレニアムケーブの発見者。そんなすごいお方に説明してもらえるなんて光栄です。
説明が一通り終わって、余分なものは全て置いていくように言われる。
発見者の彼、一緒についてきてくれるのかと思いきや、ここでお別れ。村出身のベテランガイドさんたちと交代です。
でも別れる前に、彼に最後に言われたのが、「自分を信じて、自然に敬意を払っていれば必ず戻ってこられる」って。
一体どういう意味だ??
そんなに大変なのかーーーーー???
人食い人種が突然出てきたらどうしようなんて、話しながら黙々と歩く。
川もクツはいたまんまズボズボ渡ります。けっこう流れが速くて滑るから要注意。
ここでクツが一気に水浸しに。
この辺りからもう汚れることが気にならなくなってきた。
あ、ちなみにガイドさんは裸足でした
私がこのギザギザのジャングルを裸足で歩いたら、いっぱつで血だらけです。
慣れってすごい。
ここでも実感させられました。
オージーの足の皮もかなり硬いけど、バヌアツ人の皮の硬さは超一級です。
この木の皮をはいでにおいをかがせてくれたら、湿布みたいなにおいがしました。
コリにきくらしいです。
いつも肩こりひどいから、この木の皮でもはっつけとこうか、真剣に悩む土偶。
昨日のハチ事件以来、バヌアツの自然療法には一目置いてます。
ここで第一の難関。ほぼ直角のはしご。
雨の後なのでいい感じにズルズル滑ってくれます。
写真で見るより下るのは結構大変。
途中グラグラしてて危ないな~なんて思ってたら、
ズルっ
Mちゃんがつかまった枝が見事に折れて、下までお尻から滑り落ち。
早速お尻真っ黒け。でも座り込んでるヒマなんてありません。
先へ先へ前進あるのみ。
裸足のガイドさんはずんずんジャングルを進んでいきます。
雨がしとしと降りだしたけど、うっそうと茂った木の間を抜けて降ってくる雨は恵みの雨のよう。
汗だくの顔を心地よく冷やしてくれます。かんかん照りだったらとっくに倒れてました。
はしごを下って、坂道上って、川を渡って、とにかく歩く。ひたすら歩く。
緑がすっごくきれいなんだけど、上を見てたら一発で転ぶ。足元は舗装されてない道ばかり。
ジャングルジャングル。
あーー、あ、あーーーーーーーーっ!!
ターザン登場!!
のわけないか。
これから先の道の安全を祈って、顔にペイントをしてもらいます。
サバイバーみたい!
更に何個も直角のはしごを下って、ジャングルの中を上って下って、ついにミレニアムケーブが見えました!!
コウモリがキーキー飛び回って巨大な洞窟。
バットマンとかでてきそう。
いよいよケーブに降りていきます。滑らないように、滑らないように・・・・・
岩がコケと湿気でぬるぬるで、かなり滑ります。
でも、ガイドの人がこうやってちゃんと助けてくれるから安心。
ちなみにCちゃんがはいてるのはまゆみさんから借りたダイビングシューズ。
洞窟に流れ込む水。結構ひんやり。どこから流れ込んできてるんだろう。
洞窟の中は真っ暗。
おそるおそる下に下りる。
ここでヘッドトーチを渡されて、それぞれ頭に装着。
ヘッドトーチつけて歩くのなんて、生まれてこのかた初めてです。探検気分全開。
水が下にたまっていて、大きな岩もごろごろ。
転ばないように足元をさぐって足を置く場所を見つけながら、ときには水が膝上までくる中を岩につかまって洞窟を進んでいく。
壁には意味不明の虫がいたりするので、むやみやたらに手をつけません。
それでもぬるぬる滑る岩に、ついついコウモリの糞だらけの岩に手をつかなきゃならないことも。
コウモリの糞が湿気と混ざって、ごはんですよ状態・・・
きれい好きな方は、軍手持ってくことをオススメします。土偶はこの日のために軍手持ってきたのに、かばんの中にまんまと忘れました(涙)
ライトを消すと、ほんとに真っ暗。
上からかすかにあかりが差し込んでくるだけ。
はじめて来た人はよく怖くなかったなあ。
中に何がいるかわからないこんな巨大な洞窟を、よく通ってみようと思ったもんです。
洞窟内を歩くこと20分くらい。
向こうから光が見えてきた。
緑に反射して神々しいまでに美しい光。
この景色を見るために今まで歩いてきたんだなあ。
もうみんなドロドロです。
ここが洞窟の出口。
別グループも無事に生還。こっちのガイドさんはビーサンです。(2人ガイドさんがついてくれました)
ガイドさんたちも岩の上でお休み。彼ら実は兄弟でした。赤い方がお兄ちゃん。
顔にペイント塗られて、完全に土偶化してる私(写真後ろ)とMちゃん
大自然の中で食べるサンドイッチは、いつもより何倍も美味しく感じました。
おなかもいっぱいになったところですぐに出発。
まだまだ試練が残ってます。ゆっくり休んでるヒマはありません。
ちなみにこのツアー、途中で脱落しても自分で歩かなきゃ戻れないのがツライところ。
軽いハイキング感覚とかで参加しちゃったら、絶対脱落するから、ちゃんと心の準備してから参加してくださいね。
実際、中国人ツーリストで、根をあげて途中で引き返した人がいたとか。
日本人の方が辛抱強いってガイドさんが言ってました。
ツアーは更にここからハードさを増します。
道はさっきより更に険しく、岩と岩の間に渡されたはしごを渡り、
ガイドさんが先導してくれるのでひたすらついていきます。
あまりにもむちゃくちゃやるので、限界を通り越してみんなハイテンション。
こんなとこ通るのかってとこも、ガイドさんはすいすい進みます。
日本人で良かった・・・・・
比較的体の小さい私たちがぎりぎり通れるくらいの岩の裂け目。
一体オージーとかどうしてるんだろと思って聞くと、途中で岩にはさまっちゃったら、みんなで押して引いて通り抜けるんだよって。
聞いただけで苦しくなってきた・・・・・
やっと巨岩郡を抜けて、再び河原へ。
川くだりっていっても、いかだなんてしゃれたものはありません。
ライフジャケット着ただけで川にそのままずぼーんって飛び込んで、どんぶらこどんぶらこひたすら流されてくんです。
川に飛び込んだはいいけど、服着て、クツはいたまま泳ぐのって意外に大変。
もともと平泳ぎ苦手の土偶、一気にみんなから遅れをとります。ボディボードの足ヒレがあったら早いんだけどなあ。
でもしっかりガイド(弟)くんが横についてくれてたので安心。彼はビーサンはいたまま泳いでました。
渓谷の間の川をどんぶらこどんぶらこ~
道のりの険しさですっかり忘れてたけど、昨日ハチに刺されたところにバイキンが入って、ズキズキ。
さっきまでは刺された手をかばって、できるだけ水につけないようにしてたけど、ここではムリ。
思いっきり川の水につけて泳いでたら、一気に腫れあがってきた。
できるだけ考えないようにひたすら泳ぐ。。。
でも、周りの景色を見てたら、手が痛いこともだんだん忘れてきました。
うっそうと茂る緑、谷、空、川のコンビネーションが素晴らしい。
秘境でライフジャケットだけをつけて川に流されるなんて、すごい体験。
途中背泳ぎで上を見ると、緑の間から光が漏れてきて、この世の天国を見た気がしました。
ここまで来たらもう怖いものなし。
がしがしいろんなものをつかみながらひたすら上る上る。
だんだん要領を得てきたのか、滑る回数も少なくなってきた。
あとちょっとだよーなんて、言われてほっとしてるとこに、最後に現れたのが、直角の岩の壁
これ、冗談でしょと思ったけど、どうやらほんとに登るらしい。
ロッククライミングの壁を縄なしに、わっしわっし素手で掴んで登っていく感覚。
あまりにもハードすぎて笑えてきて、みんなでゲラゲラ大声で笑いながら登りました。
この岩が終わるとやっと平坦なジャングルに。ここまで来ればもうこっちのもの。
これから村に戻ります。
また途中にカヴァ畑が。
水道の水で頭を洗って、クツの泥、体の泥を洗い流して少しさっぱり。
と思ったら、甘かった・・・
これから30分くらい歩いて最初の村に戻るって。
せっかく泥落としたのにーーー。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
またまたひたすら歩きます。でもこんな平らな道ならへっちゃら。
今までの岩越え、壁のぼりですっかりたくましいサバイバーに鍛えあげられた私たちに、もうコワイものはありません!!
行くときに渡った竹の橋をまた渡る。ここまで来たらあともうちょっと。
一番最初に車を止めた村に到着。
今度こそほんとに歩き終了。
心地よい疲れと達成感が体中を襲います。こんなアドベンチャーが今まであったでしょうか。
こっちの村の村長さんとも記念撮影。
後ろに写ってるナカマルって建物の前じゃないと、村長さんと撮影してはいけないそうです。
まんまるお目めが超かわいい!!
もう一回水道で髪を洗って、服も着替えてさっぱり。
ぼこぼこ道を4WDでルーガンビルの町まで戻ります。
無事、ツアー会社のオフィスに生還。
運転手さん&ミレニアムケーブ発見者の方(名前忘れました、スミマセン・・・)と一緒にパシャ
そして、この後の夜の予定は、、、、、
土偶
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バヌアツへの航空券、パッケージツアー、ホテルのお問合わせは、
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