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2009.01.27
去る 2009年1月26日天気 雨のち晴れ時々曇り
気温 とっても蒸し暑い
コタキナバル支店
ジャニーズ系ガイド KASMIR(カシミール)の
結婚披露宴が行なわれましたのでご紹介させて下さい
カシミールはカダザン・ドゥスン族
“山の民”と言われるこの民族は農耕・稲作で栄えてきた民族
毎年5月には大規模な収穫祭が行なわれます。
そして、サバ州の人口で最も多くを占める民族でもあります。
その為サバ州の新聞は
マレー語・英語・中国語・カダザン・ドゥスン語で発行されています
日本でも地域によって方言があり
何を話しているのかお互い通じ合えない事があるのと一緒で、
カダザン・ドゥスン語も、
住んでいる地域によってさまざま。
その為、カダザン・ドゥスン語にも“標準語”というものがあるそうです
さてさて、カダザン・ドゥスン族の話はこれくらいにして
早速結披露宴の様子をお伝えしまーす
主役はこの2人
新郎 カシミール 新婦 エルシーさん
衣装はカダザン・ドゥスン族の伝統的な衣装。
中華系・インド系・マレー系そして各民族毎に
結婚式・披露宴の方法も様々。
カダザン・ドゥスン族は多くが
まずは新婦側の実家
そして新郎側の実家
と2回披露宴を行ないます。
クリスチャンである2人は
先月教会で結婚式をあげました
教会で結婚式をあげる為には
牧師さんが指定する日に教会に通わなければなりません。
カシミール曰く
”勉強会に参加して試験に合格しないと
教会での式はあげられません”
就職試験みたいですね・・・
ちょっと違う・・・
花嫁花婿修行・・・
これもきっと違う・・・
とにかく色々な取り決めがあって
順々にこなしていかなければなりません。
結婚に向け乗り越えていかなければならない
二人での共同作業
いやぁ~。
絆がますます深まりますなー
新婦エルシーさんのご実家での披露宴は
既に終わっていて、
今回は新郎カシミールの実家での披露宴。
コタキナバル市内からで約30分
山の中をどんどん登って行きます。
そして大きな川越え。
川の上に掛かる橋を渡るのではなく
川をせき止めて道が作ってあるのではなく
川の中を突っ切るようにセメントの道が作ってあります。
いざ!
川の手前に着きましたが・・・
予想以上に水位が高く流れも早い
サツマ : これ・・・サツマ号で渡れるのかぁぁぁ?
無理ですよぉぉぉ。
カリブロ姉さん : じゃ、ここに車置いて歩いて渡るかぁ?
(川を渡りきった後の道のりが
どんなものであるかまだ知らず・・・)
忙しい最中であろうカシミールに電話
カリブロ姉さん : ねーねー。川の水がすごく多くてね・・・
これ渡れるのかなぁ・・・
カシミール : どれくらいですか?
カリブロ姉さん・サツマ : 足首と膝の真ん中くらい・・・?
カシミール : じゃ、大丈夫です。渡って下さい。(超即答)
支店長・カリブロ姉さん・サツマ一同 : ・・・・ 沈黙
カリブロ姉さん : でもサツマ号って四駆じゃないよ。
カシミール : うん。大丈夫。膝まで水位がないなら大丈夫。
後ろに車がつかえていたので
決死の覚悟で(大げさ)川の中へ・・・
手に汗をかくくらいぎっしり硬くハンドルを握り締め
何故が息まで止めてしまうサツマ
何だか車ごと流されてしまうような(そんな筈ないですが)
すごい水の勢いでした。
やっと渡り終わったら今度は
果てしなく続く登り坂。
半端じゃない角度です。
2速でやっと登れるくらい。
もう勘弁してください
早く着いて早く着いて早く早く早くーーー
あそこで車を置いて歩いて川を渡っていたのなら・・・
一体どうやってカシミール家まで
いくつもりだったのでしょう
すごいね、ホントにすごいね
を連発しながらやっとたどり着いたカシミール家は
山の頂上にどっしりと構えていました。
目の前には延々と続くパイナップル畑
その奥には海
すばらしい景色でした。
ちなみにカシミール家はパイナップル畑を所有していて
季節になるとおすそ分けしてくれるんです。
私達が着いた頃には既に大勢の人で賑わっていました。
実家での披露宴となると
飾りつけや料理に家族・親戚中が大忙し。
泊り込みで準備しなければなりません。
披露宴の時間はあってないようなもの。
朝から翌朝まで、
誰かお客様がいる限り、
飲めや歌えやの宴は永遠と続きます。
それがカンポン(村)の伝統結婚披露宴。
先ずは新郎・新婦、そして両家のご両親に
おめでとうの挨拶をして
お食事を頂きました。
さてさて食事が終わると・・・
何やらやってきました
竹筒が5本とバケツに入っているものは
一体何ですか
これはTAPAI(タパイ)と言って
カダザン・ドゥスン族の行事には欠かせない
大事な大事な大事なもの。
米から作られたお酒です。
それを竹筒に入れ、各お客様に飲ませて周るのです。
お祝いの席です。
お断りするなんてもっての他。
(注:運転手はもちろん飲んでません)
私達も1杯づつ頂きました。
こちらカリブロ姉さん。
ちょっと酸味があって
でも甘みもあって
そしてアルコール度 高
お昼ということもあって
これ1杯で大分パンチされました。
その後・・・
またまた何やらやってきました。
つぼ?壺?・・・・ツボ?
それぞれの壺の高さに併せて
カシミールのお母様が
細い竹を切っています。
さて、準備完了 みたいです。
で。。。何をするのかと言いますと・・・
これもタパイです。
壺いっぱいに入っているのはタパイです。
壺の底には米粒が沈んでいて
(この米粒だけで食べる事もあります。
味は・・・甘酒みたいなものです。)
その上に浮いてくるお酒を飲む・・・のではなく
竹のストローでこのように吸うのです。
こちら新婦のエルシーさん。
コップ1杯分飲むまで去っては行けませぬ。
壺の横には、コップに水を入れ待機している人がいます。
もうギブアップ
もうそろそろでしょ
と顔をあげると、
コップを持った人がじょぼじょぼじょぼ、と壺に水をこぼしていきます。
そのコップ1杯分の水がこぼれず壺に入りきれば
はいOK 次のヒト~ カモーン
となるわけです。
さぁ~。
お酒が入り盛り上がってくると
これまたお決まりのズマザウ(この民族の踊り)が始りました。
この楽器で音楽を奏でます。
そして先ずは
新郎新婦と両家のご両親から踊り始めます。
男性も女性もタスキを掛けているのが
分かりますか?
この後はこのタスキを渡された人が踊って
踊り終わったらタスキを他の人に掛けてあげて、
と続きます。
支店長・カリブロ姉さん・サツマももちろん参加。
ちょっと見えにくいですが・・・
カリブロ姉さん、
右手にビデオカメラ
左手に竹筒もってまたまたタパイ飲んでます
こちら カリブロ姉さん。(再登場)
更に盛り上がってきたところで
新郎・新婦のロマンティーーーーーックな踊り披露。
ヒューヒュー (古い )
そんなこんなで、
仕事終わって駆けつけた他のガイドも合流し、
宴は夜まで続いたのでした。
何時になっても一向に帰る気配なしっ(笑)
ということで長々とお伝え致しました。
これが伝統的な結婚披露宴の一つです。
人と人との繋がりをとても大事にするマレーシアの人達。
家族・親戚一丸となり、小さな子供も
お皿の片付けや料理出しをお手伝いしていました。
手作りの結婚式にはそんな深い絆を思い知らされる
パワーがありました。
最後にこの場をお借りして
カシミールそしてエルシーさん
いつまでもいつまでもお幸せに
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投稿: ボトペッツ・エーユー -2009年2月22日 (日) 11時18分
■無題
今週、コナキタバルに行きます。現地の方でしょうか。雑貨やお菓子を買いに行きたいのですが、よいところをお教えていただけませんか。お願いします。