『1週間バリ』
2009.03.05
単行本の「1週間バリ」では見られない、実写版バリも、いよいよ最終回となりました。最後はやはり思いで作り。
ということで、様々な想い出がある中、本誌にも登場している、チャーターしたタクシー運転手のマデさんと一緒にサンバルを作ったときの様子に決定しました。
「1週間ハワイ」ではポケを。
「1週間タイ」では虫の調理を。
そして「1週間バリ」ではサンバルの作り方を本誌で紹介しています。
「その土地に行ったら、その土地の料理を覚えて帰る」というのも旅の正しい形と考えるからなのです。
で、バリ料理でなくてはならないのが、サンバル。
作り方は庶民に教えてもらってこそ、庶民の味。
そう考え、マデさんと一緒にビラのキッチンで一緒に汗を流しました。
「ローカル味はローカルスーパーから始まる」
ということで、先ずは庶民の店へと買出し。
大量買いなら、会員制ディスカウントスーパー「makro」
入り口横の巨大看板がキッチュ。
果たして「ASIMO」、売れているのか
店内は巨大倉庫の様相。
アメリカのCOSTCOのようであります。
電化製品から生鮮食料品までなんでもあり。
次回の旅行、滞在中に入用なものをまとめて買うなら、先ずはマクロへ。
相場観も養えます。
しかし、巨大すぎて結局マクロでは購買欲がわかず。
そこで次に向かったのは「TIARA DEWATA」。
庶民に人気大のスーパー。
商品ディスプレィはこんな感じ。
日本と同じように、ブツごとにコーナーにまとまって、目的のものに辿り着くのも簡単。
おお、店内にこんな手軽なサンバルを発見
「これでいいじゃないっすか」
とそんな自分に
「これは、インスタント。美味しくありません。家庭の味が欲しいんでしょ」
とドライバーのマデさんに手抜きを見抜かれ。
「一からバリの味を学ぶなら、これです」と、連れて行かれたのが。
石臼コーナー。
唐辛子など「材料をすり潰すことから始めろ」と、マデさんなかなか手厳しいのであります。
で、サンバルを使った料理の食材も含め、結局こんなに買い込むことに。
最後に、高級志向のスーパーBINTANGもチェック。
ちなみにビールのビンタンとロゴが同じですが、「全く関係ありません」とのこと。
ここではバリの酒、アラックを購入。
空港で売っているのと同じものでも、半額以下。
ほか、土産になりそうなものも多数あり、です。
サンバルに必要にしてかつ最低限揃えておきたい材料が、こちら。
こんにゃくや唐辛子をフライパンで軽くあぶったら、後は石臼の中でひたすら潰す、つぶす、ツブス・・・。
「あマデさん、顔の汗が臼の中に落ちてますぅ」
しかしマデさん、
「ティダ・アパアパ(大丈夫の意)」
と一心不乱。
潰し具合の頃合をみて、軽く火を通せば、完成です。
完成したサンバルに似合うのは、ナシゴレンならぬ、チャーハンではないのかと、全員の意見が一致。
すると、マデさん、いつの間にか購入していたらしい、ナシゴレンの素を取り出し・・・・
なるほどサンバルに手は抜かずとも、こういうところで抜くんですね。
そういえば、ぺペロンチーノってなんだかサンバルに通じるものがあるかも
料理ができた頃、すっかりヴィラも夕陽に包まれ…。
バリの人々の暖かさと、美しい風景と味に感謝しつつ…一日の終わりを迎えます。
それではみなさん~
・・・というわけで、旅が終わっても時折サンバルを作って、バリを思い出しているのです。
旅に出たその国の、ちょっとした料理を覚えて帰ってくるようになったのはいつごろからだろう
是非皆さんも試してみてください。
写真より、ビデオよりずっと思いでに残ること請け合いですから。
それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう。
単行本の「1週間バリ」もよろしくお願いします
さらに愉快に、楽しく、グングンとバリのことが楽しく理解できますから
次のバリへの旅のプランはこの1冊で。
1週間バリ
山下マヌー・著 定価:1260円(税込)
誘惑の手口や両替屋、騙しのテクニック・・・。ちょっと怪しいバリを快適に過ごすためのバリのルール&マナーが満載!旅行者のためのバリ本の決定版