ソクサバーイ
カンボジア支店です
HISカンボジア支店に勤める前は、
バコン遺跡のある小さな村で日本語の先生をしていた私
日本から遠く離れたこの国で、
多くのクメール人たちが一生懸命日本語を学んでいる姿は、
日本人としては心を揺さぶられる光景です。
今日は、そんな日本語教室の様子を少しご紹介~
シェムリアップには日本語教室が大小合わせて10校ほどあります。
日本人旅行者がボランティアで教えているようなところもあれば、
日本語が堪能なクメール人が教えているところもあります。
今回ご紹介するのは、
日本語が堪能なクメール人のお坊さんが
教えている日本語教室です。
場所は、シェムリアップ川の近くの小道を入ったお寺。
そのお寺の境内にある小屋が、教室になっています。
日本語以外にも、タイ語や英語のクラスもあるそうです。
まさに寺子屋
日本も昔はこんな様子だったのだろうか。。。
そんなことを思い浮かべてクメール人に混じり座っていたら、先生が登場。
特徴的なオレンジ色の袈裟をまとった歳若いお坊さん、
彼が先生をしています。
この国では、お坊さんはお寺の行事をするだけでなく、
多くの知識を持った先生としての役割も持ち、尊敬されています。
今回見学した初級クラスは18時からのスタート。
昼間は働いていたり、学校に通っていたり。。。
という生徒が多いそうです。
薄暗い寺子屋のなかで、先生に合わせ、
日本語文章を復唱する生徒達。
先生: 「あなたは がくせいですか?」
生徒: 「アナタハ ガクセイ デスカ!?」
生徒の人数は、30名ほど。
10代後半~20代前半の若者がほとんどでしたが、
小学生くらいの生徒もいました。
月謝は1ドル。
日本ではジュース一本にもならない値段ですが、
彼らにとっては、貴重なお金です。
みんな真剣に授業を聞いています。
私も、以前の先生時代を思い出しつつ、少し教壇に立ちました
私が質問をすると、恥ずかしがりながらもつたない日本語で答えます。
う~ん、かわいい
シェムリアップでは、ツアーガイドが花形職業です。
日本語を学ぶほとんどのクメール人たちが(程度の差はあれど)
ガイドを目指していると言っても過言ではないでしょう。
実際その日本語教室の生徒達も、
将来の目標は”ガイド”という生徒が多かったです。
その夢を持つどれ位の生徒が、
実際にかなえられるかはわからないけれど、
授業に聞き入るその姿を見ると、
努力がちゃんと報われればいいな、、、と改めて思った体験でした。
《アナ》