皆さんが何気なく乗っている航空機、雲を超えた上空の景色って素晴らしいですよね!地上のルールや決まりごとに縛られず、気持ちよく飛んでいるように思えるこの航空機、実は航空機が飛行する大空にも『道』があるのをご存知ですか?「GAKKI」「FLUTE」「BUNGU」「RAMEN」「MANBO」って?
東から西へ、はたまた北から南へ、それぞれの飛行機が目的地へ向けて最短ルートでまっすぐ飛んでいく・・・訳ではないのです!航空機はあらかじめ経路や高度などを定めた飛行計画「フライトプラン」を基に、どのルートが安全かつ早く到着ができるのか?揺れを少なくできるのか?気象データも考慮して飛行しています。
航空機は離陸後、空港や地上のレーダー支援施設(VORやDME)からの電波情報や、衛星からのGPS情報をキャッチして現在地を認識しています。其の地点同士を結ぶルートが『空の道』で、これにより同じ高度を飛行する航空機同士が空中衝突する事無く安全に行き来ができるのです。
航空用語でエンルートとも呼ばれる『空の道』、現在ではVORやDMEに寄らない航法も採用されており、VORやDMEに準ずる重要な地点「ウェイポイント」を設けています。エンルートともに識別の為に様々な名前がつけられていますが、「ウェイポイント」はアルファベット5文字で名前がつけられていて、地上の地名に由来するものだけでなく実に面白い名前が存在します。
主要ルートだと関連する名前で統一してあり、連想ゲームのように辿る事ができたりするのです。
例えば、、、東北のあるポイント「KILLY」「TANPO」→そう「きり」「たんぽ」!つまり秋田付近です。静岡には「OHCHA」→「お茶」、沖縄には「GOYAH」「CHAMP」→「ゴーヤ」「チャンプルー」、北海道では「RAKNO」「BOKSO」→「酪農」「牧草」大阪付近にはなんと「HOMMA」「KAINA」→「ホンマ」「カイナ」??なんていう、それこそ「ほんまかいなぁ?」と耳を疑うような名前も!身近な東京付近では、「PLUTO」「DAMBO」などすぐ近くのお馴染みの遊園地のキャラクターたちにちなんだものも。かつては代表的な「MICKY」もあったのですが、D滑走路の供用開始にともなうルート変更で消えてしまいました。
面白ネームの宝庫?が福岡周辺、通称ビールの道とも呼ばれる「KIRIN」「LAGER」「TANRE」「EBISU」「MALTS」「HOPPS」なんてものや、
海側からの着陸時に右側に見えるあの球場にちなんだ「SOFTO」「BANKU」「HAWKS」まで!最初に少し載せた「GAKKI」「FLUTE」「BUNGU」「RAMEN」「MANBO」もこの「ウェイポイント」の名前でした。
*情報は取材当時のものです。現在は内容に変更がある可能性があります
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