友人から以前、あるマスコットのピンバッジをもらいました。
名前はハンダラ。それまでは彼のことを全く知りませんでした。
ハンダラは、下の絵のように髪の毛がハリネズミのようで、いつも裸足で、腕を後ろに組んでイスラエルとパレスチナの問題をだまって見つめています。
ハンダラは1969年に誕生してからずっと10歳の少年です。
彼はパレスチナの土地に戻る日が来るまでずっと10歳のままです。パレスチナに戻った日から年を重ね始めるそうです。
ハンダラをこの世に誕生させたのは、Naji Salim Al-Aliというパレスチナ人の風刺画家です。
彼は1936年にパレスチナに生まれて、1948年のイスラエルの建国とともに70万人以上のパレスチナ人が故郷追われ、その際、彼もまたレバノンの難民キャンプへと避難しました。当時10歳でした。
それから様々な国の新聞社に勤め、1987年に暗殺されて亡くなるまでに4万点以上の作品を創出しました。
彼の作品は以下のサイトから見れます
http://www.handala.org/cartoons/index.html
Naji Salim Al-Aliは、ハンダラは彼自身にとって、自分が間違いを犯してしまいそうなとときに止めてくれたり、常に自分の心に忠実にいるように守ってくれる存在でもあると述べています。
そして彼がいなくなった後も、パレスチナには、沢山ののハンダラの絵が描かれています。
パレスチナではハンダラが描かれているコップやポストカードなどもお土産屋さんで沢山みかけます。
作者が亡くなった後もハンダラは、生き続けているのです。
さて現在でも、メッセージの強い風刺画を描いているアラブ人アーティストがいます。
昨今はイスラム国に対するメッセージをこめた作品が多いです。
個人的に好きなアーティストがOmar Abdallat です。
ヨルダン人の風刺画家です。
Syrian refugees(シリアの難民)
Boats illegal immigration(ボートでの非法移民)
ハンダラとイスラム国も描かれていますね。
ISIS and their offence to the Islam
(イスラム国と彼らのイスラムへの冒涜)
コーランをイスラム国の兵士が抱えています。
Syrian refugees
(シリア難民)
その他にもこんなアーティストがいます!
Omar Abdallat は、いつか日本で展覧会をしたいそうです。
それが実現できるよう私もできることからサポートしたいと思います。