皆様、春に向かい気温が緩んでいるこの時期いかがお過ごしでしょう?
オランダと言えば何と言ってもお花です。チューリップ、ヒヤシンス、水仙のキューケンホフ公園が有名ですが、国民も花を愛し春になれば町中に花があふれます。
その花の王国の舞台裏を見れる場所がここアルスメールの花市場(花卉卸売市場)です。
オランダにいるからにはぜひ見てみたい!朝7:00のオープンに合わせて行くのが一番よーと市場の人に教えてもらいました。アムステルダムからはバスで1時間弱。オープン前に着くため朝5:00前に起きます。は、早いいいいい眠いいいい!><;
これでつまらなかったら嫌だな~とちょっと思いますが、実はこの花市場は某旅行情報サイトの訪問者レビューでかなりの高得点。期待が高まります。早起きの甲斐がありますように。
アムステルダム中央駅の前から172番のバスに乗り、Florahollandのバス停で降りてから市場まですぐ。ツーリスト用の入場口から入場料を払って入場します。
中に入るととっても広い!↓写真の通路を歩いて見学するのですが、奥から何やら賑やかな音が…
うわわわわわわわわわわわあああああああぁ~~~~~何これ~~~~!?
ガンガン動き回るトロ車(築地の魚市場で見たのに似てるので)がひゅんひゅん走りまくってもよくぶつからないものだなーと感心します。
自動化が進んだ設備でコンピューター整備による出荷の様子。こちらは冷蔵庫から出された切り花。前の日の夜に集められ、朝に競られた花がどんどん出荷されていきます。
切り花の種類は季節によって変わります。ユリ、バラ、トルコキキョウ、カスミソウ、チューリップなどが私に分かった分ですが、全体ではもっと多様な種類があったと思います。
深紅のバラ、愛らしい色のチューリップ。ここから欧州、ロシア、アメリカ、アジアなどあちこちへ出荷され花屋に並びます。花の匂いが立ち込めて何とも清々しい市場でした。
花競りの様子。一斉に並ぶ卸業者の様子は圧巻!
コンピューターで瞬時に決まる競りは真剣そのもの。
こちらは鉢物の品質監査。出荷の前に抜き打ちで選び出し、花の持ち、鮮度、品質を厳しくチェックしています。ダメなものがあればその業者には出荷停止などの厳しい処置。
オートメーション化が進みますが、働く人の数も多いです。朝からたくさんの人が動きまわっていました。
市場内の移動は非常に広いため自転車も用いられています。↑上の写真の真ん中には魚屋さんとスナックを売るお店も写っています!朝ごはんやお昼に重宝されているようです。
早朝の仕事ですがさすがオランダ人、朝から元気いっぱいです。
ありとあらゆる花が取引され、オランダのみならずパリ、ロンドンや日本にまでその日のうちに届けられて花屋に並びます。
昔の花市場の様子。
元々は花の生産者が搾取されることを避けるため、農家同士で作った花市場ですので、営利目的ではなく生産者がいかに自分達の花を良い条件で流通させるかが主旨となっています。今も生産者中心の立場は変わらず、今日まで高品質な花を世界中に届けています。
今回はこの道30年の園芸スペシャリスト、対馬ガイドに案内してもらって早朝からたっぷり2時間見学しました。市場の圧倒的な迫力だけでも見る価値がありますが、やはり詳しい方の説明があると理解度が全然違いますね。園芸に詳しくない私も色んなお話が聞けて、とっても分かりやすいので非常に勉強になりました!対馬ガイドの案内で一般にはあまり知られていない市場の奥まで見学できました。(どこかはツアー参加者だけのヒミツです☆)
アルスメール花市場日本語ガイドツアー【園芸専門家がご案内!月・火催行(早朝出発・半日4時間)】
見学の所要時間は約1時間半~2時間です。7:00~9:00の間が花の量も多く活気があり見ごたえがありますので是非頑張って早起きしてください!見応えたっぷり、満足度100%間違いなしです。
ツアー参加での見学ですと10:30にはアムステルダムに戻りますので、そこからまた市内観光を楽しめます。
花の季節もそれ以外も楽しめる穴場スポットで、 普段花に興味がない方にもおすすめです♪ オランダにいる内にぜひご覧ください!
by スノーウィー
アルスメール花卉卸売市場 FloraHolland Aalsmeer