皆さんこんにちは!
もうすぐ2016年も終わりですが、新しい年はどう迎えられますか?
え?オランダにいる?それは素晴らしい、是非とも今日の記事を参考にしてください。
さもなくば、命に関わります。 v( ̄Д ̄)v イエイ♪
12月31日は一年を締めくくる厳かな日ですが、オランダ全土では「一年で唯一民間人が花火を挙げて良い日」となっております。
ですので、この日に国民はほぼ間違いなく花火を挙げるためにこの日を迎えています。
まずはそのことを念頭に置いてください。
ここで言う花火とは日本の夏に見るような線香花火とか手持ち花火ではありません。
メインは爆竹、ネズミ花火、ロケット花火など攻撃性が高い爆発物一歩手前の物です。
なぜかというと、この国では花火は風情を楽しむものではなく、爆発の威力を見せつけあって鬱憤を晴らすものだからです。まず中華系の方が持ち込んだ旧正月の爆竹がこの風習の始まりと説明するとイメージが湧くかと思います。
かなり危険性の高い花火をわざわざ国外から買い付けてぶっ放すツワモノもおります。
どのくらい危険かというと、毎年この時期になるとメディアで 「僕は去年の花火で指が3本欠けて、顔は半分吹っ飛ぶとこだったよ!皆も気を付けてね (^^♪」 という旨の広告やら記事やらが必ず見られます。
元旦の風物詩は病院に並ぶ負傷者と街のいたるところに見られる何かが焼け焦げた跡です。
車や自転車、ベンチなんかも燃やされていたりします。 ね、怖いでしょ☆
さあその大晦日にどう過ごすか、在住者からのアドバイスです。
ルールは簡単です。
ルール1: 『大晦日の19時以降は街を歩こうとか思わない。』
まずトラムやバス、列車が19-20時を目安に運行が止まります。レストランなども12/31の夜はやらないよーというところが多いです。なぜか、燃やされたくないからです。
花火を見たければそのスポットに先に移動しておきましょう。19時以降にふらふら街を出歩くなどもってのほかです。町は煙に包まれ、動くものがあれば花火を投げつけられます。
死にたいんですか?
ルール2: 『人を見たら放火魔か爆弾魔と思え』
公式には夜18:00からこの花火は解禁ですが、フライングで昼間から花火を挙げてる人もいます。
そういう人がこっちに向かってふざけて花火を投げつけたり発砲したりする場合もあります。
単に悪ふざけなのですが、花火を向けられていい気はしませんし、下手したら燃えます。
大みそかにハイテンションになってるオランダ人に油断せず、防火性の高い服装を心がけてください。
新年1月1日の2時までが花火のピークで、夜明けまでこの状態が続くと思ってください。
ルール3: 『燃えやすい物の傍にいない』
もし外で花火を見る場合、ベンチや燃えやすいものの傍にいないでください。
もし建物の中から花火を見る場合、花火が飛んでこない距離を保ってください。
また家や建物の郵便受けは必ず塞いでください。いたずらで花火を入れる場合もあるからです。
これらのことに気を付けて命がけで年を越せたら、ぜひ北海に行きましょう。
ぜひ挑戦していただきたいのが元旦名物、寒中水泳大会です!
これであなたにはオランダ新年マスターの称号が与えられることでしょう。
YouTube: Unox Nieuwjaarsduik 2016 aftermovie
開催場所はこちらの公式サイトからご確認ください。
ハーグのスケベニンゲンや、アムステルダムにほど近いザンドポールトのビーチ、川辺などでも行われるようです。参加は無料、ソーセージ会社のUNOXが主催でオランダらしいオレンジのUNOXグッズ(去年はニット帽)とエルテンスープの缶詰がお土産でもらえます。
暖かいエルテンスープ、ワームショコラーデメルク(ホットココア)のサービスもあります。
2016年も一年ありがとうございました。2017年が皆さんにとって良い年になりますように!来年もどうぞよろしくお願いします。
by スノーウィー