平均気温19度のオランダからこんにちは、スノーウィーです。
7月終わるんだけど?夏はどこ行ったの??寒い!!!
コロナウィルスとデルタ株の感染拡大に伴い、オランダはEU内で唯一のダークレッド国(超危険レベル)となってしまいました。
2週間前に比べると3分の1まで減ったのでだいぶワクチン接種の効果が浸透してきたな、とは思うのですが、それでも一日3000-4000人の新規感染者が出ている状況。
何が困るってね、他のEU諸国間では旅行の移動が簡単になってるのに、オランダからだと規制が強化されてしまったのですよ。ぴえん。
国内、もう、飽きた…と欠乏症激しい今日この頃です。
しかししばらくはオランダで暇をつぶすしかないので、心の癒しは美術館です。
ミュージアムカード(年間60€/大人)を使って、オランダ自慢の美術館・博物館行くぞー。
ところでこれもコロナ禍で何度も美術館・博物館が閉鎖になった分、使用期間が延びてるのですが、もうどこまで延びてるのか把握してません。多分半年以上+おまけ分くらい?
この度紹介するのはこちらです。
★ 音とイメージの博物館 Beeld en Geluid (Den Haag)★
前はここは、コミュニケーション博物館だったのですが、名前が変わってました。
上の写真だと、政府の会見ごっこもできるみたい。コロナ禍で毎月見てたので逆にもう見なくてもいいくらいですけどね。
↑1930年にオランダで作られた郵便物を仕分けるマシン。
中の展示は変わってませんでした。かつての郵便局や電信の歴史をはじめ、情報伝達やマスメディアについての展示が楽しめます。
↓入口のカフェスペースもおしゃれ。
今回訪れたのはここが「世界報道写真展2021 World Press Photo Exhibition 2021」のハーグ会場で、この展示が見られるからでした。いつもは混雑しているアムステルダムのダム広場にある新教会で見ていたのですが、ここは空いてて落ち着いてじっくり見られました。
こちらは世界最大かつ最も権威ある写真コンテストとして知られているのですが、国際的な報道写真家の支援、写真ジャーナリズム発展の活性化などを目的としていて、1955年にオランダ・アムステルダムに設立された独立・非営利団体「世界報道写真財団(World Press Photo)」が主催しています。
前年の報道写真から様々な分野で優れた作品が選ばれ、受賞した作品を展示します。
過去に沢田教一さんがベトナム戦争を撮って受賞した報道写真は皆さんも見たことがあるかと思います。
私は日本にいた時からこの写真展が好きで毎年見に行ってたのですが、オランダに来てからここが本拠地と初めて知りました。
実は昨年2020年度の大賞は日本人写真家の千葉康由さんが受賞し、41年ぶりに日本人が大賞となりました。コロナ禍で授賞式やトークショーなどのイベントが行われなかったのが残念です。
ハーグ会場での展示の様子。ここは元々ユダヤのシナゴークだったのかな?
右の写真は、なんと、超リアルな赤ちゃん人形!!
今回はコロナウィルスの影響下でビニール越しにハグするブラジルの女性の写真が大賞を取っています。他にも、各地の紛争や難民問題、社会問題などを取り上げる写真が多く、毎回ながら自分が知ることのなかった世界のリアルな問題を垣間見た気分になります。
会場には小学生くらいのお子さんを連れてきてる方もいましたが、ショッキングな内容や、性的、暴力的、時には死体の写真(今年は直接的なものはなかったかな)などもあるのでご注意ください。
でも絶対に見た方がいい展示の一つです。
日本でも現在開催されていますので、お近くで開催されていたらぜひ足をお運びください。。
世界報道写真展2021(日本語)
【東京会場】2021年6月12日(土)~8月9日(月)
東京都写真美術館 (恵比寿ガーデンプレイス内)
公式サイト:https://www.asahi.com/event/wpph/
【ハーグ会場】2021年7月17日(土)~9月5日(日)
★ 音とイメージの博物館 Beeld en Geluid (Den Haag)★
住所:Zeestraat 82, 2518 AD Den Haag, Netherlands
→ 有名なパノラマメスタグや国際司法裁判所「平和宮」の近くです
公式サイト:https://denhaag.beeldengeluid.nl/