冬は寒さが厳しく、乾燥している北京では、塩漬けや油っこい肉類の料理
が中心です。
そんな中、かなり有名なのは【燜酥魚(メンスウユウ)】です。主材料はフナです。
いまから800年も前からある代表的な北京の家庭料理だ。【お金が儲かる】
という意味の中国語に発音が似て、いることから縁起を担ぐとされ、北京の
正月に欠かせない存在であった。
燜は中国の伝統的な調理方です。スープを十分しみこませて、
蓋をしてとろ火で煮込みます。
【燜酥魚】は有名な満漢全席の一品です。
作り方は、白菜を敷いた鍋の中にフナを並べ、さらに、白菜を重ねて肴
の旨味を新鮮なうちに閉じ込めます。酢などの調味料をひたひたに
加え、約8時間炊く上げれば、完成です。酢の作用で川魚の臭みが
消え柔らかくなったフナは、骨や頭の部分まで食べられます。
さっぱりとした酸味が紹興酒や白酒にもよく合います。
北京発のスローフード、その奥深い美味を体験しましょう。
皆様も作ってみてね!
丁