北京市気象台は19日、今週は強い寒気の
活動もなく、週末は気温が回復すると発表。
気象専門家も、この気温の回復は例年同時期
より3度前後も高い数字で、その影響から今年
の紅葉の最盛期は、おそらく10月末から11月
頭まで遅れると見ている。
紅葉は気温が3度から4度まで下がり、植物
体内の生理機能に障害が起こって形成される
もの。北京では最低気温が5度以下まで下がり、
初霜が降りた後に始る。しかしこの数年、北京
の気候の変化で紅葉形成にも大きく影響が出
ており、例を挙げると、2006年は、10月の北京
市平均気温は例年より2.7度高く、更にこれが
11月上旬まで続いている。年々、紅葉する気温
条件に不備が生じ、紅葉の見頃が遅れている。
一昨年2007年も、10月が過ぎた頃からやっと
気温が下がりだす状態だった。
最近の気象予報によると、数日後に北京市
の気温は最高気温は20度から24度まで回復し、
最低気温も6度から9度の間と落ち着く見込み。
23日は霜降節気だが、もしこのまま寒気が流れ
込むことがなければ、近郊の紅葉の見頃は先
送りになりそう。