中国国家統計局が9日発表した5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.0%と、前月の3.4%を下回り、約2年ぶりの水準に低下した。今年の物価抑制目標の4%も4カ月連続で下回った。食品価格の上昇一服や、景気減速に伴う商品価格の下落などを受け、インフレ圧力の緩和が鮮明になった。前月比では0.3%のマイナス。
中国では内需を支えてきた不動産市場の低迷長期化や、欧州債務危機の影響による外需鈍化で生産や投資が冷え込み、景気の減速傾向が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)は景気てこ入れのため7日、3年半ぶりの利下げを発表した。
6月9日(土)号時事通信より
李寧 MR
2012.06.07