キナバル山の山小屋はいくつかありますが、一番ベット数が多いのがこのラバンラタ・レストハウスです。
山小屋はドミトリータイプで、部屋の中に2段ベットがいくつか入っています。
ベットには毛布があるので、寝る時はそれほど寒くは感じませんでした。
(でも、フリースを着て靴下を履いて寝ました。)
毛布は在庫があれば2枚目まで無料で借りれます。
それでも、寒がりな方は、寝袋も有料で借りることができます。ちなみに部屋にはヒータがありません。(ただし、ドミトリーではなく、個室部屋3部屋のみにはヒーターがあるそうです。)
トイレ・シャワーは男女別の共同です。
シャワーは水シャワーのみで温水は出ません。
正直寒いので、よほどの覚悟がないと水シャワーは入れないと思っていてください。(笑)濡れタオルで体を拭くか、ボディー用ウエットティッシュなどあると便利かと思います。
*2段ベット
ラバンラタにはレストランがあるので、他の山小屋になった場合は、ラバンラタまで食事を取りに来ることになります。
*ラバンラタのレストラン
ここで休憩をし、16時半頃、早めの夕食をとります。
こちらのレストランは全てビュッフェスタイルですが、
標高3000mのところにある山小屋の食事にしてはとても種類が多いので、びっくりです。
サラダに自家製パンにナシゴレン・ミーゴレン、おかず・スープにデザート・コーヒー紅茶。
夜食1時半にとり、2時過ぎに再び山頂を目指し登山を開始します。
*いよいよ、山頂を目指します
荷物は登頂後再び山小屋に戻ってくるので、
最小限(飲料水、お菓子、懐中電灯と予備の電池、雨具、防寒具、手袋、杖など)で大丈夫です。
夜中は寒いので、暖かい服装で登頂に臨みましょう。
あたりは真っ暗なので、自分の懐中電灯だけが足場を照らすたよりです。
それぞれの登山者の懐中電灯の明かりが、列になって連なり、登山道を浮かび上がらせます。
相変わらず足場は岩場で険しい道ですが、上に登るにつれ、もはや道ではなく岩盤をロープを伝っていくような形になってきました。
少しでも足元をはずしたら、危険です。
登山者はゆっくり慎重にロープを伝っていきます。
標高も高いので空気が薄いのを実感します。少し登るたびに息が上がります。
山頂のチェックポイントである“サヤット・サヤット・ハット(7km地点すぎ、標高3668m)”に到着し、IDパスを提示します。
このチェックポイントを通過できれば、山頂まで登山したことを証明するカラーの証明書を手に入れることができます。
“サヤット・サヤット”までくれば、もうすぐ山頂というイメージですが、最後の1.5kmは岩盤登りです。まだまだキツイですががんばりましょう。
*8km付近、雲の上です。
*そろそろ空が明るくなってきた。
*山頂のローズピークまであと少し。
山頂の様子は、ゴツゴツとした花崗岩の岩盤が広がり幻想的です。
まるで、ここが地球ではないどこかの惑星にいるような気分にさえさせられます。上から街を見下ろす眺めもまた爽快です。
そして、午前6時過ぎ、ご来光。。。
山頂から見る日の出は、太陽の日差しが地上で見るより強く、神秘的な光を放ちます。
ここまでの道のりは簡単ではありませんでしたが、身体の疲労はこの幻想的な風景を見てすっかりかき消されてしまいました。
*山頂からのご来光
*そして山頂、標高4095.2m
今の気持ちを一言でいうと。。。ずばり
もっと世界を楽しもう!!
という感じです。(≡^∇^≡)
山頂からの日の出を思う存分満喫したあとは、各自下山です。
まずは、一気に山小屋の“ラバンラタ・レストハウス”を目指します。
山小屋でひと休憩をし、朝食。
荷物を整理し、11時前までにチェック・アウトしなければなりません。
帰りの道のりは、行きで登ってきた同じ道のりを降るだけですので、ひたすら山道を下ります。
あまり早く駆け下りると膝に負担がかかって後でダメージをうけるので、慣れていない方はゆっくり下りましょう。
途中各自シェルターで小休憩を挟みつつ、山岳ガイドに続いて下山します。スピードに個人差がありますが、だいたい最初のチェックポイントであるティンポフォン・ゲートにつくのがだいたい14時頃です。
H.I.S.のパッケージでは、ティンポフォンから車でレストランに向かい、昼食を食べた後、その日のうちにコタキナバルまで送迎し、ホテルに到着するのがだいたい18時頃です。
2泊3日、すごく長ーーく、そして充実した3日間でした。
おしまい。