山下マヌーのマヌー式地球の遊び方

テーマ：『1週間タイ』

2009.02.17

バンコクの掟

実写版「１週間タイ」。
当たり前ですがそれぞれの国には、それぞれの国の掟、のようなものがあります。
掟というよりむしろ、ルールとマナーと言ってもいいかもしれません。
知らなかったばかりに恥をかいたり、相手に深いな思いを与え、誤解を招いてしまうことも。
それら観光客にはちょっと難解で面食らう、（もしくは場合によっては笑える）バンコクの掟のいくつかをご紹介。

駅にあるこれ、いったいなに
「どのくらい背が伸びたんだどれどれ・・・」と、ウチの子供の成長を確認するためのものではありません。
タイの電車の子供運賃は、年齢ではなく身長で決まります。
「1週間タイ」47ページより
なので、電車に乗るときには、親達は子供に底の薄い靴やサンダルを履かせる・・・かどうかは定かではありませんが、車内の子供は皆ペッタン靴が多いような気がするのは自分だけではないと思います。

つり革いいえ違います。
答えの前に、バンコクの街中を効率よく移動するには、水上交通を使いこなすと快適
本文「三次元的快適移動術」に詳しく
渋滞知らずの川を、運転手はディーゼルエンジンを唸らせぶっ飛ばして進んで行きます。
飛ばしてくれるのは爽快なのですが、決してきれいとはいえない、どちらかといえば汚い川の水が飛沫となって飛んできます。

そこで、これ。
これを掴んで下に引けば、ビニールシートが上がってきて、水に濡れるのを防いでくれる・・・という装置。
"水除けシート上げ下げ装置"と呼べばいいのでしょうか

狭い川を船が追い越したり追い越されたり。
そんなときに飛んでくる飛沫を甘く見てはいけません。
とくに白い服は危険です。

ご注意を。
それさえ注意すれば、川から眺めるリアルなバンコクの暮らしぶりの風景が楽しめます。

この黄色い光景は、なに

　黄色の制服の女子大生の遠足

　黄色い制服を着た、ある会社の研修風景

　その他

正解は

、その他。
では、なぜ黄色
タイでは生まれた曜日によって色があり、それが自分のラッキーカラーとも。
日本人なら自分の生まれた日は知っていても、曜日までは知らない人がほとんど。
ですが、タイの人はほぼ全員、自分の生まれた曜日を知っています。
曜日占いなるものも人気で、生まれた曜日を知らないと、占いもできないのです。
黄色は月曜の色です。
ということは、ここにいる人全員が月曜生まれかというと、それも違います。
現在の王様フミポン国王が月曜生まれ＝黄色。
取材をした昨年、8０歳という節目の誕生日を迎えるに当たり、一昨年から「月曜には黄色の服で王様を祝す」というムードが広まり、現在も続いているというわけ。
だから月曜には、タイ国民のほぼ全員が黄色の服にシフト。
料理屋の店員も黄色に着替えるわけで、店の中は我々観光客を除けば、ほぼ全員が黄色のポロシャツ。
いったい誰が客で、誰が店員だかさっぱりという状態になるのであります。
王様に敬意を示すなら、月曜日には黄色いシャツで

車掌が手にした花柄のプリティな筒の正体は
バスの車内でのワンカット。
この筒を振りながら「ガッチャガッチャ」と音をたて、近づいてきたのは車掌。
果たしてガッチャガッチャの音は、筒の中に入れられた乗車賃のコインだったのであります。
バスだけでなく、チャップラヤ川を走る船も同じシステム。
車掌が筒を振り振りやってきたら、お金を払うというのがバンコクのルール。
但し、混んでいるときは自分のところまで回ってこないうちに、降りる駅に到着。
そんなときには品行方正な観光客に与えられた、ちょっとしたボーナス（もしくは仏の思し召し）と割り切り、甘えてしまってください。

・・・ということで、今回はこのくらいで。
この他にも「１週間タイ」本文中には、「タクシーの正しい乗り方」「タイスキのお作法」「市場の回り方」などなど、タイを効率よくかつ、正しく遊ぶためのヒントが書かれています。
お出かけの際には是非参考にしてください。

では、また次回