『1週間タイ』
2009.02.19
今回は食事の話。「1週間ハワイ」ではスパムとロミロミを、「1週間バリ」では00と00をというふうに、1週間本シリーズでは「"ならでは"料理を作ろう」と提案しています。
やはりせっかく行くのだから、行った先の料理の一つくらいは覚えておきたい。
おもてなし料理の逸品として披露し、料理を通してその国を感じてほしい・・・
(そんな大袈裟なものではありませんけど)
という、そんな気持ちと姿勢からです。
今回のタイ編でも、もちろんそれは貫かれています。
数あるタイ料理の中から、簡単butレアな逸品として選んだレシピは、虫(むし)。
「1週間タイ」内"サムイの遊び方"に登場している、島の虫番長、Mr,ジョー。
「俺がいなけりゃ、ここでは虫が食えなくなるぜ」
そう語る彼は、島の虫を牛耳る、いわばサムイにおける虫業界の首領。
その彼に聞いた仕入れから調理方法まで、虫料理の全て。詳しくは本誌を読んでもらうとして、実写版のこちらでは、本には掲載していない現物写真をお披露目しておきます。
「俺が虫売りのジョーだ。よろしくな。サムイに着たら寄ってくれ」
店は、タウ・シー・フードマーケット内に毎日出店。
「バッタ(S,M.Lとサイズあり)、タガメ 蚕 鈴虫あたりが人気」と、庶民の好きな虫を揃える。
さすが首領。
看板にも注目してくれ。
ナイスだ。
仕入れは主にミャンマーから。
種類ごとビニール袋に詰められ、アイスボックスに入れて運ばれてくる。
アイスボックスから虫を取り出したら、油で一気に揚げる。
「強火で一気にさっと。それがポイント」
なるほど強火がポイントとは、虫調理は中華のそれに通じているようなのだ
香ばしく揚がったら、胡椒、シーズニングスパイス、ソースなどスパイスをかけ、シェイクシェイク。
「シェイクの決めては腰」、とは言ってません。
虫色だけでは寂しい。
青物で色味をつけるのを忘れない。
料理は見た目も大切ということか。
さすがジョー。
ニクイ小技テクだ。
商品を渡す直前、仕上げの隠し味に、さらなるスパイイス。
値段は一袋20バーツ。
「お金がない人や子供は半額さ」
心優しいジョーに、リスペクト。
食べ方にもジョーからのアドバイス。
「タガメのオスのみナンプラーをかける。メスは羽を虫って食べないと喉にひっかかるから注意が必要だ」
同様の理由から、バッタ(Lサイズ)の場合も羽をむしってから食べるとよい。
ということで、これで虫レジピはお終い。
バッタやタガメは君んちの庭や近所の山でも、元気に飛んでいないか
食材は日本でも入手簡単な虫たちだ。
是非虫料理に挑戦しようではないか
次のタイへの旅のプランはこの1冊で。
1週間タイ
山下マヌー・著 定価:1260円(税込)
限られた滞在「1週間」を切り口に山下マヌー氏ならではのユニークな視点でタイの遊び方を提案する1冊。本書を使い込むほどに“タイの可能性”を体感できます。
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投稿: holo*holo -2009年2月20日 (金) 04時34分
■虫は勘弁ですが
行ったのは10数年まえですがサムイ懐かしいです。今は高級リゾートに変貌してるそうですが・・・。夜中のクラブのテクノとドイツ人の愛想の悪さは勘弁でしたが夜になればなるほど賑やかで楽しかったまた行きたい・・・・・です。