Kです。
なんだか食べてばっかりと思われてしまいそうですが、当たらずとも遠からず、
やはり食を極めなければ、わざわざ中国に来た意味はありません。
ただし、私の極めようとしている「食」は、人にオススメしてよいものかどうか。
その一番の例が、「ザリガニ」
この体験をアップするかどうか迷いましたが、上海人の間でとても流行っているこの食べ物を紹介しないわけにはいきません。
でも、マネはしないでください。
「そういう食べ物もあるんだ」という感じでお願いします。
実は私、初めて食べるわけではないのです。
私の「すべらない話」の一つ、「母とザリガニと私」を披露しましょう。
Kの小学校の頃の趣味は「ザリ取り」。Kの田舎の田んぼを流れる用水路には当時、大量のザリガニが棲んでいました。
あまりにザリガニを取ってくるので、その生臭いザリガニで自宅の桶は一杯になるのでした。
ある日、学校から帰ったKは、桶の中のザリガニが減っていることに気付きました。
「お母さん!ザリガニ減ってるけど、逃げちゃったのかな?」
普段からザリガニは、そのすばらしいテクニックで桶から脱走し、姉のスニーカーなどに潜み驚かせることで、円満な家族に溝を作る種となっていたのです。
母は、「こっちにいるよ」と返事をします。
なんと、Kの自慢のザリガニが、食卓に並んでいるではないですか?
もちろんケンカです。
「なんでそんなことしましたか?食べるものではないですよっ」
(オリジナル言語では:なんでそんなごどすんの~?食うもんじゃねぇべした~!)
母は、恐ろしい笑みを浮かべて、
「なんか、食べれる気がしてね」
(なんか、たべれっかもしんにとおもったがら~)
「いや、さっきザリガニを茹でてみたらね、最初はハサミを広げて万歳(威嚇のポーズです)をしていたんだけど、だんだんと万歳の手が下がってきて、真っ赤になって煮えたよ。それがコレ。ウフフフ」
(だげんじょ、さっぎ、ザリガニ茹ででみだらさ、はじめハサミ広げで万歳しでだのがぁ、だんだんさがっでぇ、真っ赤になっでにえだよ。それがこれだ。ウフフフ)
「えーーーー?」
もはや、母の人格を疑うほかありません。。。
しかし、
やはり血は争えないというか、その呪縛から逃れられないもの。
カンカンに怒っていたK(親もKですが)も、食べてみたくなりました。
「うん、お母さん、エビみたいだね」
って、全くバカな親子です。
家族や親類に止められて、その後2度と食べることはありませんでしたが。
・・・・・・・引きましたか? それでよいのです。
ザリガニを食べさせる店が立ち並ぶ「寿寧路」は、上海事務所から歩いて5分。
大して役に立たないビニールの手袋をして、まずはシャコ。
「うーん、うまいけど、食べるところ少ないね」
そして、上の写真にあるザリガニ。
「殻が固いけど、かなりうまいっ」とビールをぐいぐい。
恐る恐る挑戦した、タニシ。
既に中国の油文化の洗礼を受けたKの胃腸は、これらの食べ物に負けませんでしたが、
食べ続ければ何かが蓄積する予感がプンプン。