今回はエアバスA350型機についてのお話です。
A350型機は正式にはA350XWBとなります。
XWBとは「EXTRA WIDE BODY」の略です。
本来はこのXWBの付かない型名で開発される予定でしたが、
新機材にも関わらず受注が伸びなかったため、
大幅に設計を見直して完全に別の機材の開発になりました。
なお、元のA350型機の設計やコンセプトは、
従来機A330型の改良型「A330neo」として実現することになります。
最も大きく変わったのは胴体が楕円型になったことです。
上半分をキャビンに使い、下半分を貨物室に使うため、
従来の円型では圧迫感のあったキャビンが、
ボーイングの大型機同様の圧迫感の少ないキャビンになっています。
また胴体そのものも元設計より拡張されたため、
エコノミークラスの標準配列は従来の横8列から1列増えた9列、
国内線やLCCを想定して10列の配列も可能になっています。
※ここからXWBの名称が付加されています。
外見的な特徴としては、ボーイング787や747-8にも似たしなるような形となった
レイクド・ウィングチップや、従来ボディカラーと同じだったコックピットフレームが
ブラックに統一され、ゴーグルを掛けたイメージになっています。
ローンチカスタマー(開発決定顧客)のカタール航空に昨年末に初号機が納入されて
フランクフルト線などに就航し、冒頭のベトナム航空には今年6月末に納入されています。
現在20社以上から計700機以上の受注があり、
JALも2019年以降から最大31機を運航する予定です。
現在は900型のみの就航ですが、長胴型の1000型も順次就航の予定で、
ボーイング787型機と共に次世代のヒコーキとして注目されます。
*情報は取材当時のものです。現在は内容に変更がある可能性があります
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