2015年2月9日(月) アンマン 晴れ
最高気温 20度
最低気温 15度
為替レート 1JOD(ヨルダンディナール)=約168円
*アンマン市内の様子は普段と変わりません。観光に特に問題ございません!
昨日(2月8日)から、レインボーストリートにあるレインボーシアターでIranian Flim Weekが始まりました。
きっと面白いに違いない・・・・!!私も、行ってみることに。
こういう催し物があると外国人がたくさん集まります。しかも、このフェスティバルは無料なので満席になることも良くあります。
このレインボーシアターでは、色んなジャンルのフィルムフェスティバルが開催されてきました。
以前、私も、KARAMA Festival(人権に関する映画のフェスティバル)
http://www.karamafestival.org/en/
と
Uranium Film Festival(原子力と放射能に関する映画のフェスティバル)
http://ps.boell.org/en/2014/12/08/international-uranium-film-festival-amman
へ行ってきました。
映画館鑑賞後には、映画を作った監督と質疑応答の時間があったりします。この質疑応答の時間は、ヨルダン人も英語でやりとりしているので、毎回いつも驚いてしまいます。
今更ですが、ヨルダン人の英語のレベルは高いです。話せないヨルダン人も勿論いますが、ヨルダンでの旅行中、英語が不自由なく通じることに驚くでしょう。
さて、本日のイラン映画は、”A Few Kilos of Dates for a Funeral”でした。 2006年の映画です。監督は Saman Salur です。上の写真の人です。
Sadry とYadiという男性二人が主人公です。2人は、イランの砂漠エリアにぽつんとある人里離れたガスステーションで働いています。
Sadryは、雪山で車の中に閉じ込められて死んでしまった女性を見つけ、それ以来こっそりと彼女に会いに行きます。彼にとって彼女と過ごす時間が、唯一の喜びなのでした。彼女の遺体が腐敗しないよう、いつも天気を気にして、周りから見ると奇妙な振る舞いをしています。
Yadiは、近くの町に住む女性に恋をしていて、ラブレターを書いては郵便配達の男にその手紙を託しますが、返事はいつも来ません。彼もまた彼女を想って手紙を書き、彼女からの返事を待つのが生きがいとなっていました。
この映画は、社会から取り残された二人の孤独な男性を描いています。幸せを失った時、二人は現実を受け入れ始めなければなりません。
暗い映画に聞こえるかもしれませんが、実際はコミカルなタッチで描かれています。
映画の大半は、テンポが遅く感じるかもしれません。
ですがラストで、この映画のタイトルがなぜ、A Few Kilos of Dates for a Funeralというのかわかりますし、他の謎もとけます。
最後のシーンで雪が沢山降り始めるのも、なんとも皮肉で少し切なかったです。
皆さんも、Iranian Film Weekで上映されている映画をぜひチェックしてみてください。
イランという馴染みの薄い国に触れる良い機会になるかと思います。