アンマンから北へ約2時間、約110キロ進むとウムカイスがあります。
イスラエルとの国境近くで、ゴラン高原とガリラヤ湖を望む丘の上に位置します。
古代ギリシャ、ローマ時代の都市遺跡があり、新約聖書に登場するデカポリスの一つ、ガダラがあった場所とされています。
新約聖書には、イエス・キリストがガダラ(ウムカイス)を訪れたとき、悪霊にとりつかれていた 2 人の男を、豚に乗り移らせると、豚の群れはガリラヤ湖(ティベリウス湖)になだれ込み、水の中で死んだという話があります。
ガリラヤ湖はイスラエル最大の湖で、海抜マイナス213mで、有名なイエスの山上の垂訓はガリラヤ湖を見下ろす丘の上で行われ、湖の上を歩く、嵐を鎮めるなどのイエスの行ったとされる奇跡もガリラヤ湖畔で行われたものが多かったと推測されています。
またゴラン高原ですが、シリアとイスラエルの間で帰属問題がありますが、平均標高10000m、全面積1,200km2の規模をほこる高原で、ガリラヤ渓谷を支配する古くからの戦略的な重要地点でした。また年平均降水量500〜800mmと雨にも恵まれ、古くから肥沃な土地として知られてきました。ゴラン高原にはドルーズ派(イスラム教系の宗教団体)などの集落も存在することが有名です。
このゴラン高原が舞台になった映画もあります。
シリアの花嫁です。
そのウムカイスへ行ったある日
向かう途中、車が故障してジェラシュで止まってしまったり・・・
途中、バーベキューをして、羊の群れに襲われたり・・・・・
色々とハプニングがありましたが、日が沈むころのウムカイスから見えるガリラヤ湖やゴラン高原は夕日に赤く染まり大変美しく、そこに立つ人の姿もまるで映画のワンシーンのようにみえました。
遺跡には、このように右がゴラン高原で左がティベリアス湖と記載されたマップがあります。
神秘的な景色が広がっています。
ウムカイスへ来る前に、聖書を勉強したり、この地域の歴史など勉強してくると、より一層感慨深いものになるのではないかとおもいます。
ヨルダンに来たら、ウムカイスもお勧めです!