2015.10.29

ヨルダンからパレスチナ・イスラエルへご旅行される方へ

今日は国境越えのお話です。

 

御存知の通りヨルダンはパレスチナ・イスラエルと国境を接しています。

死海やアカバへ行くと対岸のパレスチナ・イスラエルの近さに非常に驚くでしょう。

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しかし大半のヨルダン人は簡単には訪問することができないので、彼らにとっては近くて遠い国でもあります。

1967年の第三次中東戦争までは、国境に検問所がなかったので、ヨルダンのアンマン市内からエルサレムまで約2時間ほどでいけたそうです。一緒に働いているスタッフも当時は頻繁にエルサレムまで行っていたというので何だか信じられません。

ヨルダンのペトラやワディラムへ行くよりも近かったんですね・・・

 

現在は検問所があるので、かつてのようにスムーズにはいきませんが、それでもヨルダンの隣国ですから、お客様の中には、ヨルダンからそのまま足をのばして、パレスチナ・イスラエルへ訪問される方もいらっしゃいます。

 

今日はそんな方へ国境越えの情報をご紹介。

まずは、アンマンからヨルダン国境(King Hussein橋)へ行く方法ですが、

JETTバスを使ったり、セルビス(相乗りタクシー)を利用していく方法はあるのですが、いづれにせよ、ある一定の場所まではタクシーを使わなくてはなりません。

しかし、ヨルダンのタクシー運転手は人によっては本当に厄介なので(態度が悪い・料金メーターを作動させない・目的地によっては値段交渉になってくる)

不安をお持ちの方は、アンマン市内ホテルからヨルダン国境までのトランスポーテーションを御利用頂けます。

http://activities.his-j.com/TourLeaf/AMM0019.htm

以下、ご利用注意点

弊社がハンドリング可能な曜日とホテルにてピックアップ可能時間は、以下の通りとなります。

日―木曜日 7AM-6PM

金、土   8AM-11AM

*アンマン市内からヨルダン国境まで約1時間です。

*予測不可能な天候の変化・災害・交通渋滞等による遅延は、弊社では一切の責任を負いかねますので予めご了承下さい。

*また国境は予告なく閉鎖されることもありますので、その場合も弊社では一切の責任を負いかねますので予めご了承下さい。

 

 

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さてヨルダン国境へ到着されたあとは、お客様ご自身での手続きとなります。

 

以下、2015年10月現在の情報となります。料金・時間等予告なしに変更される可能性がございます。

 

とある日のヨルダン出国手続き

 

 


9:00AM ヨルダン国境(キング・フセイン橋)に到着。

荷物検査を行い、そこにいるスタッフに渡される用紙に必要事項(名前やパスポート番号など)を記入。記入後、窓口に並び出国税10JOD=約14USDを払いパスポートを預けます。この時点でパスポートは返却されません。そのまま緩衝地帯を通るシャトルバスに乗るよう指示されます。

 

 

9:40AM 緩衝地帯用のシャトルバスに人がそれなりに集まると発車します。発車前にシャトルバス内で乗車代金を支払います。1人7JOD=約10USD + 荷物をトランクに預ける場合、1個につき1.5JOD=約2USD。パスポートも発車する前に、車内で返却されます。

 

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10:45AM イスラエルの国境付近で途中停車していたシャトルバスがようやく動きだします。この日は、入国審査でかかる時間よりこの緩衝地帯の混雑で停止していた時間が長かったです。

 

 

11:00AM イスラエル側の国境へ到着するとバスから荷物を降ろし、人が並んでいる列に並びます。

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窓口が二つあり、一つは大きな荷物を預ける窓口で、たいした荷物がない人は、荷物を預けると時間がかかるのでスルーしてそのままもう一つの窓口へ。荷物を何個持っているか記載されたシールをその窓口で貼られ、建物の中へ入ると手荷物検査をされます。

11:30AM いよいよ入国審査です。パレスチナ人と外国人で窓口がわかれているので、外国人用に並びます。その際、いくつか質問をされるので、どこに泊まるかは言えるようにしておくと良いでしょう。

その他、滞在目的、観光予定場所など聞かれます。普通の観光客の方であればそれ程、時間はかからないでしょう。

審査が終わると、下のような自分の顔写真のついた紙切れを渡されますが、滞在中は無くさないように保持しておきましょう。これは入国スタンプのかわりです。

Id1_3

イスラエルの入国スタンプをパスポートに押されると他のアラブ諸国に入国拒否されるため、このようなシステムに変わりましたが、私はそれでも不安だったのでスタンプを押さないでほしいとしっかり伝えました。

逆にイスラエルの入国スタンプをどうしても押してほしい人は、頼めば押してくれます。

入国審査をすぎると再度パスポートのチェックをされる場所があります。

 

12:00PM ようやく建物の外へ!Welcome To Palesetine!

 

そこからエルサレム行きのシェルートといわれる乗り合いタクシー(約10人)に乗れます。

建物の出口すぐ側にチケット売り場があります。やはりUSDでもJODでも支払い可能です。

人数が揃ってからの出発になりますが、私のときは10分ほどで集まりました。

アレンビー橋からエルサレムまで約1時間です。エルサレムのダマスカス門近くでおろしてくれます。ドライバーにはダマスカスゲートへ行きたいと一言伝えておくと良いでしょう。

 

それではパレスチナ・イスラエルでの滞在をお楽しみください。

 

Jerusalem_2

KING HUSSEIN BRIDGE
○電話 +962-5-3581612、3581030
○通過可能な時間
 日曜日~木曜日 08:00~21:00
 金曜日・土曜日 08:00~12:00

*これらの通過可能な時間は予告なく変更されることがありますので、事前にご確認お願います。特に祝日等注意が必要です。

また正式な国境ではありませんので、初めてここからヨルダンへ入国する際は、ビザが必要です。
通常、クイーン・アーリア空港からヨルダンに入国するとスタンプ(ビザ)が押されます。スタンプを押されて1ヶ月以内であれば、一度ヨルダンを出国した後、この橋を通ってビザなしでヨルダンへ入国することができます。

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    • 投稿: 星に願いを… -2015年10月31日 (土) 15時11分

      臨場感のあるリポート,読み入ってしまいました。
      国境通過の様子が,まさにその現地にいる雰囲気が伝わります。
      そんな緊張する場面で,写真撮影ができるなんて,意外な感じ・・・。
      こちらで伝えられいる様子とは違うイメージがします。

    

    HIS アンマン支店

    2024.04
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