皆さんこんにちわ。エビ祭りを知っていますか?
記憶に新しいベルギー、イーペルで3年に一度行われる猫祭りは有名ですが、こちらは南西の町オストダンケルクOostduijnkerkで毎年6月に行われます。
日本のガイドブック「地球の歩き方」によると、
「名物の小エビ採り、エビ料理のコンテストやダンスパーティーが行われるほか、エビに扮装した人々が街中をパレードする」
(地球の歩き方 オランダ ベルギー ルクセンブルグ 2014-2015 より)
何 そ れ 見 た い
(*´ω`*) エビ大好き ♡
オストダンケルクとはどこぞやと調べてみました、ちょ…っと遠いかなあ…っていう。
電車より車で行くのがいいのでエビパレードを見るべく日曜の朝早くオランダを出発。パレードは15:30からだそうです。日帰りしなきゃならんけど、パレード見て17:00に出れば何とかなるねと思っておりました。
オランダからは約350㎞、なかなかの長旅です。それでも天気が良く車で3時間、スムーズに着くことができました。ちょうど町の手前で反対車線が大渋滞。どうも事故があったらしい。うわー良かったねこっちじゃなくて、と安堵しておりました。この時はまだ何も知らなかったからね。
町に入るととても小さく可愛らしい。静かで本当にお祭りあんのー??とおもって開いていた花屋さんに聞くと、「午後になったらもっと賑やかになるわよー。今はビーチのほうが人が多いかもね」とのこと。そうかそうか。
オストダンケルクは古くからの馬を使ったエビ漁で有名なのだそうです。なんと世界文化遺産にも指定されてました。エビ漁の様子。(以下2点の写真は(C)ベルギー・
うおーすごいねー!これは今も見せてくれるそうで、エビパレードの前日も実演がありましたそうな。生で見たら迫力ありそうです。
さてはるばる来てお腹が空きました。
カフェでランチ。名物の小エビのコロッケと、オランダと全然違うハーリング。
これが塩でなく酢漬けでデカくて食べづらい…きつい!と思ったら、オストダンケルクの黒ビールとよく合うこと!ちょっと変わった北海の珍味でした。
町から30分ほど歩いてビーチに行ってみると、思ったより賑わっていました。
オランダと変わらない砂丘の風景にほっとしてみたり。
その中で現れる山車、半魚人、エビ、ポセイドン、ムール貝…こ、これが噂のえびパレードのメンツか!!
いやが応にも高まるテンション。このエビが動く!
とまあ、ここまではテンションマックスで楽しかったのですよ、ここまでは。
まだかなまだかなーとカフェでビールを飲みながら(なんせビールがバカ安い)待ち焦がれていましたが、何と17:00になって始まったパレード。
遅 す ぎ る
みんないい笑顔だけどね…
タコもいたね。
ポセイドンも。
賑やかに進行するパレードを眺めながら、落ち着かなくてどうしても楽しくならない…。
なぜなら当初17:00には町を出てオランダに戻る予定でしたのに、どんどん押していく時間。時間が気になり楽しめない、楽しめないぞ。でも写真は撮ります。
美しいなあ。田舎の一漁村の祭なのにこの力の入れ様は凄いです。
「せめてエビを…」と粘りましたが、プログラムを確認するとエビが来るのは1時間以上後らしい。車でオランダまで帰るタイムリミットはとっくに過ぎ去り、同行者の我慢も限界です。ついに18時になるころで進行はやっと全体の3分の一ほど。
も う 無 理 だ …
は い 、 エ ビ 見 れ な い で 帰 り ま し た。
信じられるかい?ここに来るのに片道350㎞も掛けたんだぜ…と胸の内に呟きつつ撤退。
ついでに書くと、帰り道は大渋滞に入り、結局行きの倍時間を掛けて帰り着きました。
なんと朝の反対車線の事故が全く片付いておらず、夜まで高速道路を塞いでいたのです。
(後で知ったことですが、イギリスからの遠足のバスが欄干に激突し横転し死傷者が出たほどの大事故だったそうな。パレードが大幅に遅れたのもパレード参加者が町には入れなかったためと思われます。)
ここまで耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、の思いでオストダンケルクを後にしましたが、この仕打ちには
全 私 が 泣 い た
。゚(゚´Д`゚)゚。 私はエビ見たかっただけなのよー!!
エビの殻見るのに休日一日丸ごと潰してしまいましたが、憧れのエビ祭りの片鱗は見れました。ま っ た く 鱗 の 破 片 も い い と こ でしたが。
アデューアデュー永遠にアデュー、エビ…
しかしエビ祭りは来年も行われるので、来年こそはきっちりエビの勇士を見届けに行きたいと思います。
「また来て三角さよなら四角 ♪」と言ってるような街の出口のお人形。
また来るからエビ洗って待ってろよおおおおおお!!!
と北海に向かって決意を叫ぶのでした。ご旅行は計画的に。
by 好奇心に振り回されて大変だった人:スノーウィー