以前こちらでも書きました、ゴッホの村のでっかい花祭り!の巻
ついにズンデルト花パレードを見てきました!
でっかかった~~~!
ズンデルトはベルギーの国境まですぐの、人口2万人とちょっとの小さな村です。
画家のヴィンセント・ファンゴッホが生まれ育ったことで知られています。
村の入り口がゴッホ風でした。
今年はゴッホ没後125周年とあって、19ある花山車のほとんどがゴッホ関係のデザインでした。幅4.5m、高さ10m、幅20mの山車は凄く迫力があります。全て、近隣の村にもあるチームごとに制作したもので、毎年各チームの威信を掛けて6000人近いボランティアを動員し作られます。クオリティが非常に高い!!
パレードの先頭はサンバ隊、他にマーチングバンドも。生演奏で盛り上げます。
さあ山車を見てみると…
でかいよー
花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花…です。
絵の具のように同じ色のダリアを集め施しています。デザインを各チームで募り、計画的にこの山車のために村の近隣で栽培します。他の目的では全く使われない、まさに花パレードのための花。
鉄骨と張り子を合わせた土台に花が施され、また油圧と人力でよく動きます。非常に工夫が凝らされた山車が多く、見ごたえがありました。こちらはオークション風の演出が付いて、三角のパネルがクルクル動き鮮やかでした。
精神疾患で苦しむゴッホの脳内を表すような恐ろしげなものも。悲鳴と一緒にこんな顔がぱかっと現れます、幼子が見たら確実にトラウマ決定です。よく考えるなーと感心してしまいます。
ゴッホのアネモネと蝶の絵から。不思議なことに実際見てみると意外と安定感がありました。
彫像から生身の人間の肉体が現れるデザイン。花の色がしっかり統一されており見事です。
私が個人的に好きだったのはこちら。ゴッホのあんずの木やブドウ、ひまわりをモチーフにしたもの。
ゴッホの椅子の絵のイメージ。山車のデザインは本当に様々で発想が非常にユニークです。
鉛筆ハリネズミ。うごうごと動いて愛らしさに和みました。これももちろん、すべて花!
鉛筆の芯の黒い部分は、暗い赤のダリアでした。
変形したり煙が出たり、見るものを驚かせるものが多かったです。
ゴッホの後に続く自由な心のアーティストたち、かな?
ゴッホの頭と心臓が繋がってます。
心臓の波打つ動きがリアルでした。
なんか シュールなゴッホの弟、テオ(頭)
カアカア鳴いてたカラス。巨大ロボットみたい。
審査待ち中の山車。このハリネズミは結構上位に食い込んでました。緑の部分は葉っぱを使っていました。
文字通りチームで後押し。
オランダだけでなく、ベルギーやドイツからも数万人が集まり非常に賑やかなお祭りでした。
ディズニーランドのパレードにも負けてないこのクオリティはすごい!
1936に、当時のウィルヘルミナ女王の誕生日、クイーンズデイのお祭りの一環で始まったこのお祭り、来年には80周年を迎えます。ズンデルトの人々が親から子へ伝える中、ここまで大きなものになり、今では世界最大級と謳われるまでになりました。
この先もずっと世代を通して繋ぎ、守っていって欲しいですね。
花パレードは毎年9月の第一日曜日に行われます。
by スノーウィー