こんにちは!バリアフリーデスクです。
今日は、同居している祖母のお話です。
祖母は緑内障という病気の為、視野が通常の10%程度しかございません。
重い視覚障がい のため、食事や何かの作業を行うときに、遠近感を掴めず、手渡そうとしたものを落としたり、探し物にも多くの時間を費やします。
そんな祖母との生活の中で、心がけていることがあります。
祖母に何かを渡すとき・探しているものをそれとなく示したいとき。
〝時計の針を例えにする〟
というやり方です。
例えば、卓上の真ん中に色紙(いろがみ)。色紙の左にのり。色紙の右にはさみ。
はさみの上方にセロテープ...。
そして、相手に セロテープを示したいとき。日常では、ついついこのような言い方をしがちではありませんか。
「セロテープはね、机の右ななめ上なんだけど、右手だすとそこにはさみがあるでしょ、そのちょっと上のところに手を伸ばすと、わかる?もうちょっと上、ほらそこに.....」
このような説明を、ついついしてしまいがちだと思います。
けれども言葉が多くなるほどに聞き手はかえって混乱し、特に指示語はわかりづらくなってしまうようです。
その上、やりとりに時間もかかりますよね。
こんなときに、わかりやすいのは、時計の針で例える方法です。
↓↓↓
「(色紙を時計の中心にしたときに) はさみは、2時の方向にあるよ。」
これだけで随分違うんです!
ご自分で体感することも簡単です。席に座ったままで目をつぶり、机上に何があるか、時計の針を使って近くの人に説明してもらうだけです。
視界を全てふさがれた状態でも、頭の中に時計の形が浮かべば、どの方向に何があるのかをイメージしやすくありませんか。
先ほどの例で言うと、「のり⇒ 9時の方向」。「 はさみ⇒3時の方向」。 といった具合です。
個人的な体験談なので、人によって個人差はあると思いますが、一つの目安として、もしも視覚に障がいをお持ちの方や、ご高齢の方とご一緒にいるときには、ぜひご参考にしていただければと思います。
その他、こんな方法があるよ!こんなやり方も意外といいみたい!などなどございましたら、ぜひぜひお聞かせください★☆
本日は全員出社で気合の入るバリアフリーデスクです!