最新ニュース 2007.12.14

 現在の年3回の3連休制度が実施されて7年目を

迎え、その弊害についてかねてから論争が続い

ていたが、ついに中国国務院常務会議が127

日に新制度の発表をした。新しい祭日制度では、

労働節の3日間の連休が廃止されることが決定し

た。そのほか、中国の伝統的な「節日の日」が

祭日とされるなど、登場した。


●中国伝統的な「節日」が休日に3連休が増加

 今回の新しい祭日の組み方について、すでに

119日に国家開発改革委員会から公式HPを通じ

てアンケート調査が行われていた。その結果に

基づき、128日に国務院常務会議で原則的に

新しい祭日制度が認められたことになった。

これと同時に、有給休暇についても明確な法案

が制定された。以上の新制度は、さらに検討が

重ねられた上で、国務院から正式に公布施行

されることになる。


現行方式


元旦(11日)

春節(旧暦の11日~13日)

労働節(51日~53日)

国慶節(101日~103日)


新方式

元旦(11日)

春節(旧暦の大晦日から12日)

労働節(51日)

国慶節(101日~103日)

清明節(旧暦の33日ごろ)

端午節(旧暦の55日ごろ)

中秋節(旧暦の815日ごろ)



 さらに、新しい制度の特徴として土日を組み

合わせた3連休を認めているという点だ。その

結果、従来の7日間連休が3回の制度から、7日間

の連休が春節と国慶節の2回、3日間の連休が元旦


労働節清明節端午節中秋節実施される

ことになる。トータルでは、年間11日間の祭日

なり、従来よりも1日増加することになる。



 清明節とは、周代から続く中国での大切な24


節句の一つで、自然界では春に向けて生物が動

き出し、農村では農作業を始める頃と言われて

いる。現在、習慣的にこの時期に墓参りに行く

人が多く、兼ねてから墓参り休日を求める声が

多かった。

 端午節は、日本でお馴染みの祝日だが、屈原

の故事は非常に有名で、粽を食べたり、菖蒲の

葉を玄関に飾ったり、生薬で作った香り袋をか

けたりする。地方によっては、竜舟と呼ばれる

ボートレースが行われる。

 中秋節では、中秋の名月を鑑賞するお祀りで、

月餅を食べることはすっかりお馴染みになった。

そのほか、上海の豫園など観光地では、あんどん

を使った装飾が行われる。こうした中国の伝統的

な祭日が休みになることで、中国の伝統文化に対

する認識が高まることが期待されている。


●『職工帯薪年休假規定』で有給休暇が明確

 115日に発表された有給休暇制度について、

中国でも新しく導入されることになった。

今回の新しい祭日制度とセットで国務院常務会議

にて可決されている。5月の労働節1週間連休が無

くなった代わりともいわれている。

在職満1年~10年未満   年間5日間

在職満10年~20年未満  年間10日間

在職満20年以上     年間15日間


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