Kです。
約1年ぶりにブログ担当が回ってきたので、書いてしまいます。
「イクぜ!! 鎮江!」
Kが上海に住み始めてもう3年近くなるのに、
中国国内で行ったことのある都市と言ったら、
無錫・蘇州・杭州・南京くらいなもので、
旅行会社の社員のくせに、冒険心の足らないことで。。。
移動と言えば
家(豫園のあたり)と会社の間に濃い線を引き続けるのみ。
それで追われるように出た旅が、
「鎮江&揚州 健康の旅」。
「鎮江」
この、日本語では口にするのも恥ずかしい。
中国語で頑張ってみても発音が異常に難しく、
どう表現しても恥をかくこの都市は、
「香醋」で殊に有名。
旅の目的の半分はこの「香醋の買い付け」だったのですが、
行ってみると、思わぬ副産物を見つけてしまいました。
「鍋蓋面」(グオガイミエン)
写真をご覧ください。
釜の前に並ぶうまそうなお椀達にピントを合わせる前に、
木のナベブタが浮いているのがわかりますでしょうか?
(以下、聞きかじりのストーリーを勝手にアレンジします)
その昔、アバタ顔の老婆が、釜で面を煮ておりました。
仕事もせずに寝てばかりいるじいさんの為に、何で私が面を煮なきゃ
ならないのか?自問自答を繰り返していた時、二日酔いからいい感じに
復活し始めたじいさんが「面はまだか?」と声を掛けてきます。
その口ぶりやクチビルの動きがタイムリーにばあさんの堪忍袋を刺激して、
ばあさんは思わず壁に掛けていた中華包丁をひっつかみ、
「オメのけしょなすにはホトホトあきれたづっ」※注
と爺さんを方言丸出しで脅しにかかります。
その時に、パチャリと釜の上に鍋の蓋が。。。(以下妄想はつづく)
※注 あなたの甲斐性なしにはほんとにあきれました。
と、このようなストーリーがあって出来上がったらしい「鍋蓋面」
この中途半端なフタのおかげで
面は硬すぎず、柔らかすぎず。
最初は一番上の写真の状態で出てくるのですが、
かき混ぜると、下のような状態に!!!
これのうまいのなんのって、
Kが中国に来て、一番感動した食べ物です。
(中国の皆さん。すみません。本当です)
そして欠かせないのが、恒順社の「香醋」。
地元の人は、2リットルのポリタンクを電動自転車に積んで
量り売りを買いに来る。
だからテーブルに置いてあるのは醤油差しではなく、
「お酢差し」なのです。(歯が無い人、発音の際はゆっくりと)
このお酢をたっぷりかけて食べる「鍋蓋面」。
酢の酸味・肉の旨み・野菜の甘み・醤油ベースのスープ。
ああ、また行きたい。また行きたいっっ!
結局、滞在中にこの面を3杯食べてしまいました。
続きは次回。1年後に?
(K)