ラオス 日々の出来事!!
2011.08.14
サバイディー
今回はルアンパバーン郊外で活動する
NPO『プロネット』さんの現場を視察してきましたので
ご案内させて頂きます
シェングン郡ポンサイ村
この村で日本のNPO『プロネット21』の活動が行われています。
真ん中(左)の方がプロジェクトの担当者 アヌサックさん
真ん中(右)の方が村長さんです。
現在、ルアンパバーン県では人口増加や観光客の増加もあり
消費に対し30%ほど米の生産が不足しているそうです。
しかし山間部に位置しているため、土地が限られ
これ以上農地を増やすことは困難、
生産効率の向上が必要となっています
ここでは、SRI(低投資型稲作技術)の普及活動
が行われています。
SRIの特徴は、乳苗を広い間隔で1本植え
湛水(タンスイ)と落水を数日ごとに繰り返し行う点です。
従来の方法と比べ、水管理、草取り、
有機肥料の投入など手間は増えますが、
同じ面積で25%の収量増が見込めるそうです。
実際に前回の収穫では、大幅な収量増となったとのこと。
また、村の人たちも種籾が成長するまでの
2・3週間が特に大変だと口にしてました。
一方、1本植えをすることによって、
種籾が少なくて済む点は、大変助かっているそうです。
村の水田の様子 綺麗な水田ですね
草取りの様子(村長さん自ら実践して下さいました)
日本にはない、変わった道具を使っています
この釘に、雑草を絡め取っていきます
村人が駆除していた『大タニシ』
ピンクの部分は卵です
当初この村でのSRIは、
村長さんの1家族のみでスタートしたそうです。
今までのやり方を変える事への抵抗や
手間が増えることへの懸念、
ほんとに収量増となるのか?という疑心暗鬼も
多くあったそうです。
実際に成果があがっていく中で、
現在では22家族がSRIに取り組んでいるそうです。
たとえ良い技術であっても、理解され普及につなげていくことは
本当に大変なことであると話の節々から強く感じました。
現在ラオスでは、多くのNPOの活動が行われています
強い信念の元、日々現場で活動されている皆様の努力には
ただただ頭の下がる思いです。
こうした活動が実を結び、ラオスの発展に
繋がっていくことを切に願っています