音楽 2018.01.03

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クリスマスを過ぎて、ニューヨークも急速に寒さを増してきました。
外出するには勇気が必要な今の時期こそ、屋内エンターテイメントにはうってつけです。

そのメインイベントにふさわしいのは・・・
やはり、アメリカ最古の歴史を誇るニューヨーク・フィルハーモニック!

ニューヨーク・フィルでは、今季から新しくオランダ出身の指揮者ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン氏を音楽監督に迎えています。

どんなベテラン指揮者にとっても、就任1年目は新たな環境での出発。
今後への試金石ともなるので、気合が入ったパフォーマンスが期待できそうです。

今回は、2018年1月~2月のプログラムをご紹介してみることにしましょう。

1月4、5、6、9日
モーツアルト:ピアノ協奏曲第17番
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
ハイドン:交響曲第98番

チャイコフスキー『ロココ変奏曲』のチェロ独奏は、1995年、弱冠14歳でデビューしたアリサ・ワイラースタイン。来日経験も数回ある国際的チェリストです。
(期待度★★★)

1月11、12、13日
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
エサ=ペッカ・サロネン:Helix(ニューヨーク初演の現代曲)
ドビュッシー:交響詩『海』

フィンランド出身の女性指揮者スザンナ・マルッキと、ラトヴィア出身の女性ヴァイオリニスト、バイバ・スクリデという北欧女性アーティストの組み合わせ。
(期待度★★)

1月17、18、19、20日
ラヴェル:クープランの墓
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
ドビュッシー(ラヴェル編):サラバンド
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
ラヴェル:ボレロ

フランス音楽の大御所、シャルル・デュトワ指揮、ジャン=イヴ・ティボーデのピアノ独奏によるラヴェルのゆうべ。
(期待度★★★)

1月25、26、27日
プロコフィエフ:『3つのオレンジへの恋』組曲
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
プロコフィエフ:バレエ『ロミオとジュリエット』より抜粋

ヴァイオリン独奏はカナダ出身の若手ヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネス
(期待度★★)

2月8、9、10日
ヴォーン=ウィリアムス:タリスの主題による幻想曲
ブリテン:ピアノ協奏曲
サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付き』

イタリア・オペラの新たな巨匠として評価が高まりつつ指揮者アントニオ・パッパーノが登場。
ノルウェー出身の実力派ピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスにも注目。
(期待度★★★)

2月14、15、17日
ジョン・ルーサー・アダムス:Dark Waves(ニューヨーク初演の現代曲)
ワーグナー:楽劇『ヴァルキューレ』より第1幕

新音楽監督ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンが、オーケストラ+3人の歌手(ソプラノ、テナー、バス)というコンサート形式でワーグナーの楽劇を演出。
(期待度★★★)

2月22、23、24日
バーバー:弦楽のためのアダージョ
バーンスタイン:『ウエストサイド物語』より交響的舞曲
コープランド:交響曲第3番

ニューヨーク・フィルの副指揮者ジョシュア・ガーセンによるアメリカン・クラシック特集。
(期待度★★)

2月28日、3月1・2・3日
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
プロコフィエフ:交響曲第5番

シーズン随一の目玉プログラム。超絶技巧で人気のピアニスト、ユジャ・ワンが登場。
クラシック音楽とは思えない(?)華麗な衣装を楽しみにしているファンも多いとか。
(期待度★★★★)


■MORE INFO■
https://nyphil.org/


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