Kです。
「石庫門」ってご存知ですか?
超簡単(にしか説明できないですけど)に説明すれば、上海独特の古い集合住宅です。このほど、これらの建築技術が中国の国家級文化遺産に申請されました。
有名なところで言えば、観光スポット「新天地」も、古い石庫門住宅をオシャレ化した地域です。
同じ石庫門でも注目を浴び始めて久しい「泰康路・田子坊」と、新天地の違いとは何でしょう。
ひとことで言えば「生活感」ですね。
生活の中に新しい文化が入り、それを見たいと思う人々がこの門をくぐる。
そしてここに、この門をなかなかくぐれなかった者、Kがいます。
今回はそんなお話です。
12:15ごろ (出発)
「さあて、今日も上海のおもしろいところ見つけてくるぞぅ、BOSS殿、Kは歩いて行ってまいります」
「歩いていけるのか」
「(迷っても)1時間ぐらい歩けば行けそうです」
15:00ごろ (見栄をわすれて事務所に電話)
「Nさん、オレは泰康路に近づいているかなぁ」
「だいじょうぶっ、すぐ近くですっ」
16:15分 (到着)
「......。」
ええ、迷いました。ろくに地図も持たず、「だいたいあっち」とどんどんどんどん歩いていきましたが、後で正確な地図でKのルートを確認すると、
出発後約30分→目的地からもっとも遠い地点に到達。
〃 1時間→目的地にもっとも接近。
〃 1時間半→吉○家の牛丼に惹かれて正しい軌道から南にそれる。
〃 2時間→昼食後、再出発するも暑さで思考停止。更に東にそれる。
〃 2時間半→道を尋ねるも失敗。事務所に電話して聞いてしまおうかな。
〃 3時間半→目的地の入り口を2度素通り。
どう考えてもこの周辺しか考えられない。
と、建国中路から瑞金二路を南に曲がってしばらく行った所でとうとう発見
おぉ、ガンダーラ。
そして2度も素通りした田子坊への入り口(建国中路側)はコレ。こりゃわからないな。
泰康路沿いには、ちょっと入ってみたくなる入り口を3つ見つけました。
正攻法で③の門をくぐると中はこんな感じ。
「うんいいね」とお茶で一息入れた後、散策をするとすぐに出口。
「ねこチンさよなら」
ってそんなはずはないぞと①を諦めて今度は②から入るというまさにドラクエ状態。
入ってみると実は①と②の内部は喫茶店のある広場の奥でつながっています。
Kさんまた見落としですか。。。
最後に、行き方のおさらいです。
地下鉄1号線「陜西南路」からタクシーで10分程度。
重慶南路x徐家○路(画像参照)
または、瑞金二路x泰康路
各、徒歩3分です。
ここまで辛抱強く読んでくださった方、仕事の為、不謹慎ではありますが、冬物のスーツを着て、帰りも含めて5時間歩いたけど、正直言いますと本当に楽しかったのです。私にとってはこれが一番の旅行の醍醐味。
観光バスでも、タクシーでもない、歩いて捜しあてるおもしろさ。
上海はまだまだ奥が深いです。
何度来ても飽きないと思いますよ。
いつか、この日に偶然迷い込んだ路や公園も紹介したいと思います。(K)