さてヨルダンで木曜(6月18日)からラマダンが始まりました。
ご存じの通り、ラマダン期間中は、イスラム教徒は日の出から日没まで飲み食いができません。
断食を行うことで、普段忘れているアッラーの恵みを改めて認識し、より一層、感謝と服従の気持ちを持つことができると言われています。
妊婦さんや病人は断食を免除されますが、断食のできない条件が終わり次第、後日できなかった分の日数をやらなくてはなりません。
友人も去年できなかった分を、ラマダン開始日より1週間ほど早めに行っていました。
そして夏のラマダンは日が長いので大変です。(毎年11日ほどずれます)
オフィスでは、殆どのムスリムのスタッフは、断食をしていますが、していないスタッフもいます。友人も全員ではなく8割程です。
食べれないことより、やはり水を飲めないことが何よりもつらいそうです。
日没直前に乗ったタクシーのドライバーも、非常に虚ろな表情で元気がなかったです。
そうですそうです!以下、ヨルダンでのラマダン期間中の注意点です。
【ラマダン期間中にご注意いただきたいこと】
(1)イスラム教徒以外の外国人であっても,断食が行われている日中において,公然と飲食(喫煙を含む)を行った場合には,イスラム教を軽視する行為と受け止められ,周囲のイスラム教徒とトラブルが生じたり,臨場した警察官に事情聴取を受けたり,警察署等まで任意同行を求められたりする可能性があります。また,飲食等以外にも,外出時は肌の露出の多い服装は避ける等,平素以上にイスラムの慣習等を意識し注意する必要があります。
(2)断食中のドライバーは,運転が普段よりも荒くなったり,注意力が散漫になる傾向が見受けられます。特に,ラッシュアワーとなる午後2時~午後4時の間や,日没前の夕暮時(午後7時~午後8時頃)は,イライラも募り,交通事故を誘発しやすい状況になりますので注意が必要です。同期間中は,運転時のみならず歩行時においても,これらのことを念頭おいて,安全には十分ご注意をお願いいたします。
そしてラマダン最初の夜は、友人の家にイフタールに招待して頂きました。イフタールとは、日没後に最初にとる食事のことです。
19時45分のマグリブ(アザーン)と共にイフタールを食べ始めましたが、やはりこのマグリブが普段よりとっても厳かに聞こえます。(私は断食していないんですけどね・・・)
そして、大抵のヨルダン人は家族団らんでイフタールを食べるのですが、日本で言うお正月のように家族全員で集まって食事をとるこの時間が非常に微笑ましく思えます。
といってもヨルダン人の家族の結びつきは強いので、いつも大抵一緒です。
私も、友人と食べたこのイフタールが忘れられない特別な思い出となりました。
みんなの手料理だったのですが、味見もしないで作ったものなのに非常に美味しくできていて感激してしまいました。
ちなみに、料理中の味見は許されているそうですが、味見した後に吐き出さなくてはならないそうです。
イフタール後は、ダウンタウンにでかけみんなでカターイフを食べに行きました。
ライトアップがとっても良い感じです!イスラム教徒のクリスマスのような感じですね。
カターイフは、円形のパンケーキ状の軟らかい生地に、チーズもしくは乳脂肪クリームや、ナッツを包んで揚げて、甘いシロップをかけて食べるイフタールの代表的なデザートです。
カターイフは、ダウンタウンのハビーバで購入可能です。
ラマダン期間中はレストランなどは日中閉まっており、夕方からオープンします。普段お酒を提供しているお店もラマダン期間中は提供していなかったりするので、向かう前に要確認です。酒屋さんも完全に閉まっています。この期間にヨルダンにいる方は、ホテルでの飲酒が確実です。
観光地に関しては開いてはいますが、開館時間に変更があるので、こちらも訪問前に要確認です。
ラマダン中の街の様子は、日没までとっても静かです。でもその時間が、ムスリムが一体となって頑張っているのが伝わってきて、神聖な月と呼ばれる理由がわかります。
普段とは雰囲気の違うヨルダンをご覧になって下さい
Ramdan Kareem!