ネパール風物詩
2019.12.15
畑のサーグ
ネパール語で青菜関係の野菜をサーグと言います。今、畑でそのサーグがたくさん採れていますが、これから、気温が下がっていくと、だんだんその姿は消えていきます。
そのため、今、フレッシュなサーグも食べつつ、残りのサーグを保存食として備蓄します。その保存食の事を<グンドゥルック>と言います。
グンドゥルックは、塩は使わない発酵食品なのです。水洗いした青菜を天日干しにしてから、瓶やビニール袋に詰めて太陽の下に約1ヶ月くらい置きます。乳酸醗酵なので長い期間太陽の下に置くと酸っぱ味が増すようです。その後、瓶やビニール袋から出して、再度、3日間から1週間ほど天日干しして出来上がりです。
このグンドゥルックは、ネパール定食のダルバートの付け合せのアチャールとして、香辛料を合わせた炒め物・・・ネパールは、豆の種類も豊富で、11種類の豆のスープ(クオンティと言います。)を食べる日があるのですが、このクオンティにもグンドゥルックを入れて作るととても美味しくなります。
見た目は、古くなった干草のようですが、食べると、何とも滋味深い味わいとなります。
文:しぇるぱに 画:あかしゅ