パロ国際空港
ブータンの国際空港のあるパロや首都のティンプーの標高は、カトマンズ(標高約1,200m)より1,000m強高く約2,300mあります。ですから、飛行機から降りて、さっさかいつも通り歩き出すと息切れがしたり、頭痛がする人も出ますが、これは高度によるものですから、ゆっくり歩き深呼吸して酸素を体内に取り入れることで回避できます。トレッキング時の高度順応と同様です。
パロゾン
パロやティンプーの2月は、時より寒さがぶり返し降雪となるときもありますが、3月に入るともう春の陽気になり,観光シーズンに入ります。そして、ツェチュと呼ばれるお祭りが、各地のゾンで始まります。
ツェチュは、僧侶が仏教の訓話を仮面舞踊にて表現し人々に伝えます。ですが、堅苦しいものではありません。中には、アツァラと言う道化役もいて、会場を回って笑わせたりしています。
現地の方々は、ツェチュの時は、自身の持っている中で一番豪華なゴ(男性用民族衣装)やキラ(女性用民族衣装)を着、食事やおやつ、お茶、アラ(地酒)などを持って、遠足を楽しむような感じで親族や友達を誘い合わせて一緒にゾンへやって来ます。
煌びやかなキラを着た女性たち
ゴを着て正装した若者たち
楽しそうな子供たち
アラ(地酒)で気分がよさそうな・・・
パロ・ツェチュ / 僧侶による舞
中でも有名なツェチュは、国際空港近くのパロ・ゾンの中庭で行われる<パロ・ツェチュ>です。今年の<パロ・ツェチュ>は、4月4日(土)~8日(水)の5日間となっています。
パロツェチュの特徴は、最終日の5日目の吉祥時間に大曼荼羅(トンドル)のご開帳がある事です。(後編に続く)
文:しぇるぱに 画:しぇるぱに