ニューヨークの観光スポットの一つでもあるビジネスセンター、
ウォール街…の真ん中にど~んっと置かれた大きな闘牛の彫刻「Charging Bull(チャージング・ブル)」。このエリアのシンボルとして、
記念写真を撮る観光客に日々囲まれている…まさにウォール街の看板娘
…じゃなくて、看板牛
です。
今だからこそ人気者のこのブルですが、実はちょっぴり波乱の過去があるんです。
1987年の株式市場崩壊に伴い、イタリア生まれのニューヨークの彫刻家、アーチュロ・ディ・モディカは闘牛の如く力強くアメリカ経済が回復、向上
するよう願いを込めて1989年冬にCharging Bullを作りました。(
しかも、州からの資金援助は一切なかったため、制作費の36万ドルは実費!)ニューヨーカー達を励ますクリスマスプレゼントとして、ニューヨーク証券取引所の前にブルを置いてみたはいいものの、「許可なくこんな大きな像を公共の場に設置するのは違法!
」ということでイキナリ警察によって没収…。
( ̄□ ̄;)!!幸い、ニューヨーカー達の必死の抗議によって、ブルは当初の位置から数ブロック離れたBroadwayとExchange Pl.の二股に分かれた道の真ん中に再び設置されましたとさ。めでたし、めでたし。
ところが!ここでまたまたブルに大事件!なんと、このウォール街のシンボルとも言えるブルが、生みの親のモディカ氏によりただいま買い手募集中っっ!(((( ;°Д°))))もちろん、ニューヨークの大事な観光スポットの一つであるため、今の位置からは再び動かされることはありませんが、買い手の名前はブルの隣に作られる立札に彫られる予定です。お値段は、制作にかかった費用の360万ドル。買い手の候補には、今のところ大手証券会社のMerrill Lynchが上がっているそうですが、最終的に誰がブルを貰い受けるかは今後要注目です。