2008.02.04

明日2月5日(アメリカ時間)火曜日に民主党と共和党の両党からそれぞれの候補者代表を選ぶ大統領予備選挙がアメリカの22の州で行われる。この予備選挙は各州ごとに行われるが、すでに今年早々アイオワ州を筆頭にニューハンプシャー、ネバタ、サウスキャロライナ、フロリダ等の州で予備選挙が完了している。そして明日2月5日は一挙に22の州で予備選が行われ、来る11月4日の本選挙に向けてどの候補が選ばれていくのか、大きな足がかりになる日と予想されている。アメリカでは、明日のことをスーパー・チューズデーと呼んでいる。


去年の12月に出馬を決めた候補者は民主党からは8名、共和党から7名となっており、そんな中、上記の各州ごとの予備選で州民の支持が得られない者も続々と現れた。予備選挙で支持が得られない候補者たちはやむを得なく選挙を断念しなければならない。現段階では、民主党からはヒラリー・クリントンとバラク・オバマ、共和党からはベトナム戦争時代、戦争捕虜となったジョン・マケインと、ミット・ロムニーの各両候補が残ってくる。


その中で今アメリカ国民に注目のまとになっているのは民主党の両候補で、何といっても話題性が尽きない初の女性大統領の誕生か、それとも初の黒人大統領の誕生か、これらに焦点が集まっている。両候補の支持率を見ると全米でヒラリー候補が48%に対し、オバマ候補は43%となっているがいつどこで逆転そしてシーソーゲームになるか、予想は全くできない。


その一方、共和党は民主党のようなユニークさに欠けるせいか、国民の注目度もそれほどのものでもない。支持率は現段階でマケイン候補の45%に対し、ロムニー候補の32%となっている。


スーパー・チューズデーは22の州で予備選が行われるが、その一つにニューヨーク州も含まれている。NY州自体の民主党支持率はヒラリー候補の57%に対し、オバマ候補の37%となっておりこちらはだいぶ差がついている状況だ。これはヒラリー候補がNY州選出の上院議員であることの理由が大きい。


とにかく、11月の本選まで目を離すことができないこの大統領選挙。そして更に両党から選ばれた候補は今度はランニング・メート、いわゆる副大統領候補も自ら指名できる権限をもっており、こちらも全米の国民が注目していく的となっていく。明日の選挙は午前6時ごろから公立の学校などで投票が始まる。



木下 一



同じテーマ「」の記事

もっと見る →

    コメントを投稿

    

    HIS ニューヨーク支店

    いいね!ニューヨーク
    2025.05
    loading...