アート 2009.11.30

さて、質問です。



どちらが人間に近い彫刻でしょうか???



A. ドナテッロ “デイビッド”

Bargello Museum, イタリア


H.I.S. ニューヨーク支店便り


B. オルデンバーグ “フロア・コーン”

Museum of Modern, ニューヨーク

H.I.S. ニューヨーク支店便り













答えは…
































B. オルデンバーグ “フロア・コーン” でした。


H.I.S. ニューヨーク支店便り


なんで?と思うでしょ??



私も、初めて答えを聞いたときは、『はぁ?』と思いました(笑)



理由は“柔らかさ”だそうです。



ドナテッロのデイヴィッドは、確かに見た目も人間っぽいけれど、人間のような柔らかさや、日々の衰えなどとはまったく無縁の鋼鉄の体でできている。それに比べて、オルデンバーグのアイスクリームは布でできてる分、人間のような“衰え”“腐敗”などは避けては通れない。



アメリカのアーティストはそういったウンチクといいますか、目で見る美よりも、アイディア重視なフシがあります。オルデンバーグは生まれはスウエーデンですが、幼いころに家族と一緒にアメリカに渡って来たということで、アメリカのアーティストとして認知されています。他のアメリカンアーティストと同じく、彼も日常にあるものを違った視点で見て表現し、誰でも手軽に楽しめるヒューモアたっぷりのアートを作っている。



ちなみに、この“柔らかい彫刻”シリーズ、実はオルデンバーグの最初の奥さんが縫っていたらしい…。



この人、なんか知らないけれど巨大な彫刻を作るのがお好きなようで。最初の奥さんと離婚して、“柔らかい彫刻”シリーズを卒業しても尚、巨大彫刻作りに固執していたみたい。(フロアコーンも人間くらいの大きさはあります。)私の地元のフィラデルフィアにも彼の作ったこ~んな洗濯バサミが街の中心にありましたよ。




H.I.S. ニューヨーク支店便り


H.I.S.に来られるお客様は大抵メトロポリタン美術館ツアーをお申し込みなのですが、私としては、せっかくアメリカに来たのだから、モダンアートの聖地ともいえるNYCでもっとアメリカンアートに触れてほしいなぁ…と思うわけです。


オールデンバーグの柔らかい彫刻シリーズはMOMAの4Fにございます。H.I.S.にもMOMAのツアーがございますので、ツアーガイドのトミナガさんに、是非是非オルデンバーグの話をしてもらってください☆


By asa


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