長い冬が終わり、その後を追われるように春が過ぎ去ると、暑い暑い夏がニューヨークにやって来る。
「そろそろ良いよね?」
「そーやね、そろそろ良いかも」
そんな会話が我が家では頻繁に交わされるようになる。
そして、とある晴れた週末に私達夫婦は揃って出かける。
地下鉄にがたがた揺られながら、目的地に到着するのをじっと待つ。
だがその内心は、待ちきれず今にも小躍りしそうなのを、私達はお互いの目の中の光に認めることができる。
あぁ、また今年も来たんだ・・・
期待に高鳴る胸を押さえようと、そっと窓外へ目を向ける。
そう、そこはもうブルックリン。
後もう少し・・・もう少しで・・・
電車が軋みながら音をたて停車すると、そこは見慣れた風景。
じりじりと照り返るコンクリートのプラットフォームに勢いよく降り立つと、後は港に向かってひたすら突き進むだけだ。
たーらん♪
前置きでここまで引っ張っておいて、ただのクラムバーかよ!と思ったそこのあなた!
ち が う の ! (@Д@;)
新鮮なシーフードが食べられるのはもちろんのこと!
ここのトマトソースは逸品なのでございます!!!
ニンニクたーっぷりに、魚介のだしがよく出てて、うちは欲張りなのでいつもこの魚介いっぱい入った「Lobster Fra Diavalo」をオーダーします。
他にもパスタやサンドイッチなど色々ありますが、ここのトマトソースは一度食べたら絶対に忘れられません。
冒頭の文章も強ち嘘ではないんですよ。
暑い夏に、この冷えた生貝にレモン汁絞ってつるんと食べるのが堪らなく旨い。
その後に食べる、揚げたてのイカに店自慢のソースがかかった「Fried Calamari」も絶品。
別に店の内装はお洒落でもないし、ドリンクもプラスチックのカップが添えられて出てくるようなレストランですが、お腹をすかせてブルックリンの奥地まで足を運ぶ価値は十分にあります。
食事の後は天気が良い日はそのまま港の辺りをぷらぷらお散歩するのがうちのお決まりコースです。
白鳥さんたちが水面下でバタバタ足を一生懸命かいてる微笑ましい風景も見れたりします。
レストランの情報はこちらから→ Randazzo's Clam Bar!