金曜の夜、大学時代からの友人夫婦とひとしきりカラオケを楽しんだ後、近くのイタリアンレストランへ行くことにした。

カラオケボックスの近くのレストランを、事前にネット検索しておいたのだ。

レストランの評価はまずまずで、イタリアンならはずれはないか、と思いそこに決めた。

店の名前は「Pescatore」。

イタリア語で、漁師と言う意味らしい。

店の看板は、道の反対から見てもはっきりわかる、オレンジ色の魚に店名が入ったものだった。

店内に入ると、白い天井からは木でできた無数の小さな魚たちが吊るされていた。

H.I.S. ニューヨーク支店便り

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珍しいね、なんて友人と言いながら、案内されたテーブルへつく。

真っ白なテーブルクロスの上には、なぜかフォークしか用意されていない。

それも珍しいな、と頭の中で思いながら、渡されたメニューへと目を走らせる。

お酒はさきほどカラオケで飲んでいるので、ここでは控えておくことにした。

先日、飲みすぎて大変な思いをした記憶が、頭をよぎる。

旦那とレストランへ行くときは、いつも前菜とメインディッシュを一緒にたのみ、わけあって食べることが多い。

今回も、サラダと焼きイカの前菜と、メインはきはだマグロを二人で注文した。

「どのような順でお持ちいたしましょうか?」

親切なのか何なのか、注文をとったウェイターは私たちへ訊いた。

「できたものから持ってきてください」

そう言ったにも関わらず、彼は

「焼きイカは、皆さんでシェアされますか?それなら一番先にお持ちしますが」

と言うので、そうしてもらった。

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美味しい。

イカは薄味だが、野菜は酢がきいていて、一緒に食べるとこれが良い。

友人が、このイカの味につられて、揚げたイカリングをオーダーした。

もうキッチンでは私達が注文したメインディッシュを作り始めているだろうに、途中で前菜を追加オーダーする友人に、自由人だなぁ、と思った。

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急いで作られたであろうイカリングが、すぐにテーブルへ運ばれてきた。

これはまあまあの味である。

もう少し大きいイカの方が、食べ応えがあるのだが。

4人であっというまに平らげてしまうと、すかさずメインが運ばれてきた。

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地中海風サラダと、

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グリルしたきはだマグロのリゾット添え。

このサラダも酸味がきいていて、暑い日に食べるにはぴったりである。

きはだマグロはソースにクミンのような味がつけてあり、普段魚介を料理するのに、塩・胡椒、醤油ぐらいでしか味付けをしない私には、もの珍しい味付けであった。

友人二人はそれぞれ、

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ポークチョップと、

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ブラックパスタの海老入りトマトソースを注文していた。

わざわざ漁師という名のレストランで、肉を頼まなくても良いではないか、と一瞬思ったが、やはり皿の上にのった巨大な肉に、豪快だがちょっと美味しそうだ、と思ってしまった。

ブラックパスタは、友人に一口分だけもらい食べてみると、味は悪くなかったが、やはりなぜ黒いのかはよくわからなかった。

ソースは知った香辛料の味がしたが、なんだったのかは思い出せなかった。

食後は、カプチーノをいつも頼む。

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食後のコーヒーというのは、なぜこんなに美味しいものなのか。

旦那と友人の一人は、場所をかえて飲みなおそう、と相談している。

もう一人の友人と私は、それを横目で見ながら、昔の私たちは今こうしていることなんて、夢にも思わなかったよね、などと昔話に花を咲かせた・・・

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