西洋芸術の最高峰といえば、なんといってもオペラ(Opera)。
「歌劇」という日本語訳で呼ばれている通り、歌と演劇によって構成された舞台芸術です。

オペラを特徴づけるのは、普通の演劇では見られないような、スケールの大きい舞台装置と豪華絢爛な衣装。
そしてフルオーケストラを伴奏に朗々と歌声を響かせる当代一流のオペラ歌手たち。

視覚的にも聴覚的にも最高の芸術美を追求した世界が、ここにあります。

波乱万丈のドラマの舞台となるオペラハウスも、最高度に贅を尽くしたもの。
その中でも、通称「メト」と呼ばれるメトロポリタン・オペラの劇場は、北米髄一の規模と豪華さを誇っています。

つい最近、2夜にわたってオペラを鑑賞する機会がありました。
演目はヨハン・シュトラウスの『こうもり』と、プッチーニの『ラ・ボエーム』。

どちらもオペラ好きには人気の定番プログラムで、世界最高水準の歌手と演奏者たちによる、
夢のように贅沢なひとときに酔いしれることができました。

Metropolitan_opera01劇場の立ち並ぶリンカーン・センターの中でもひときわ巨大な威容を誇るメトロポリタン・オペラハウス。
現在の建物は1966年4月に開業。

Metropolitan_opera02入口手前に掲げられた『ラ・ボエーム』の看板。
当日出演する歌手たちの顔ぶれが写真付きで紹介されています。

Metropolitan_opera07_2開演前の館内の様子。黒か白を基調にしたドレスを着飾った人が多い印象。
カジュアルな服装は浮きます。

Metropolitan_opera03地下の壁面いっぱいに飾られた「メト」の歴史を飾る出演者たちのポートレイト。
世界的なオペラ歌手のほとんどは、ここの舞台に登場した経験があると言われます。

Metropolitan_opera04地下の回廊にある「メト画廊」も一見の価値あり。
こちらは現在も活躍する世界的なソプラノ歌手、ルネ・フレミングの肖像。
ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』に出演した時のイメージのようです。

Metropolitan_opera05幕間の休憩時間(通常30分くらい)に一杯飲めるように、バーも用意されています。
現金だけではなく、クレジットカードでの清算もできます。

Metropolitan_opera06ウォッカのコーラ割り(15ドル)。
ワインとカクテルが15~20ドル。ビールとソフトドリンクは10ドル前後です。

Metropolitan_opera08プログラムの内容が載っている小冊子(プレイビル)のほか、年長者向けに大きい活字で印刷されたあらすじも用意されています。

Metropolitan_opera10

2階席最前列から見た開演前の様子。
座席の前方に設置された小さな画面には、英語による翻訳が表示されます。
大多数のオペラは欧州言語なので、これは便利ですね。

日本ではやや敷居が高いと思われている本場のオペラ。
ニューヨークに来られた際に、ぜひ体験してみてください。

■MORE INFO■
メトロポリタンオペラ公式サイト
http://www.metopera.org/


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