”幼い頃から父に虐待され、無理やり嫁がされた先でも夫から手を挙げられ、家事や育児で朝から晩まで働かされて、息つく暇もありません。こんな事になったのは、私がどこかいけないからでしょうか?”

こんな相談が今どき、ネット掲示板に載ろうものなら、四方八方から

逃げてーーーー!!!!coldsweats02coldsweats02coldsweats02あなたは何も悪くない!”

”弁護士に相談よ!”

”証拠を集めとくんだぞ!ICレコーダーを持ち歩くんだ!”

などと、情報がわんさか投稿され、励まされた相談者が目覚め、ひどい生活からの脱出チャンスをつかめたりします。今回鑑賞したミュージカルはそんなネットという便利なツールもない20世紀初頭のアメリカ南部に生きた1人の黒人女性が主役の物語です。

「カラーパープル」。実は、ディープ・パープルの方が詳しく、映画も観ていず、前回のロングランミュージカルも知らないという状態で、行ってまいりました。

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上演劇場のBERNARD B. JACOBS THEATRE前です♪

今回上演分のプロデューサーさんのお話を開演前に伺う機会があったのですが、劇場の規模、俳優さんの人数、セットも前回上演分より減らしてシンプルにしたそうです。そのため物語の密度が濃いものとなり、よりよい演出効果を上げているとの事。数週間前に来た、映画版の監督、スティーブン・スピルバーグが、”僕が撮った映画よりいい仕上がりだ”とコメントしたそうです。

監督自ら絶賛、それに加えてあの(!)heart04ジェニファー・ハドソンheart04も出演している舞台ということで、期待度がハンパない状態で鑑賞しました。

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緞帳はなく、セットがむき出しなままの開演前の舞台です。

・・・cryingcryingcrying主役の歌に泣かされましたーcryingcryingcrying

出演者全員が当然すごい歌唱力なんですが、主人公・セイリー役のシンシア・エリヴォの歌声が小柄な体から劇場すみずみまで響き渡って最初からもう涙腺に・・・。

泣いてばかりではなく、コミカルなシーンもあるので、涙が出たり引っ込んだりしてました。上演中は、彼女の歌で何度か観客のスタンディング・オベーションがありました。

そしてジェニファー・ハドソン。歌というより、周波数が違うような声で、さすがのアメリカン・アイドル優勝者からのトップスターです。

このミュージカルは、ブラックミュージック好きな人はもちろんどストライクです。あとは、今人生が辛い人(!)にオススメしたいです。というのも、ネタばれは避けたいところですが(若干バラしてますが・・・)、セイリーちゃんの後半からの輝きっぷりに勇気づけられるんではないかしらと勝手ながら思うのです。ジェニファーちゃんの生歌も聴けますし。

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圧巻の歌声が聴けますよ!

The Color Purple

Bernard B. Jacobs Theatre
242 West 45th Street New York, NY

by さっちゃん

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