マンハッタンのミッドタウンに”ダイヤモンド街”と呼ばれている通りがあるのをご存知ですか?
47丁目の5番街と6番街のストリートには、ダイヤモンドの卸売り店、高級時計店、時計の修理店などが軒を連ねています。店舗のおおよそはユダヤ系の人たちが経営していますが、韓国語の看板のお店もちらほらあります。
このストリートを朝の出勤時に通ることがあります。日によっては大きなトラックが店の前に止まり、いかついおにいさん達の重警備の中、きっとお宝にちがいない箱がビルに運び込まれているのを見かけたりします。
私は宝石にはとんと縁がないのですが、今回たまたま腕時計の電池とバンドを新しくしたいなーと思い、ググったところ、好評価のお店がこの通りにあったので思い切って行ってみることにしました。
お店なんだし気軽に入ればいいじゃない?と疑問に思った方。
けっこう足を踏み入れるのに勇気のいる表玄関です。
そしてエレベーターを待つ人に素人っぽい人はおらず、さらに緊張。
こちらのお店は2階にありました。
ドアを開けるのにまた勇気が・・・。とはいえせっかく来たのでブザーを鳴らします。
一つ目のドアをあけ、二つめのドアを開けるとこじんまーりした店内。
ショーケースに古いけどブランドものの時計がずらり。おお。すごい。
先に上品な白人のご婦人がおられ、年代もののブランド時計の修理依頼中でした。
なんでも大学を卒業する親戚の子にあげるのだとか。
時計がらみの会話がまた”店でみかけたショパールの時計が気にいらなかった・・”という、
なんか雲の上のようなお話をされてました。
とはいえ、私の後にもなんだかんだ普通のお客様は訪ねてくるので、セキュリティーが
はんぱない以外は普通のお店であることが実感してきました。
ご婦人の応対が終わったあとは私の番。店員さんは80年代にイスラエルから来て、
もうすっかりニューヨーカーでした。日本へ行ったこともあるそうで、記憶にある日本語を披露してくれました。
”あなたの電話番号は?”
”あなたの住所は?”
とまっさきににこやかに話され、”きっとずいぶん遊んでモテたんだろーな感が端々に感じられました。
そして私の時計、長年ほったらかしでしたが、ちゃんと電池も替えてもらい、新しいバンドにしました。すごく安いかというとそうでもないけど、あちこちがたついてたところをプロにメンテナンスしてもらったのでこんなもんかなーといったところです。
店内の写真撮影はOKでしたが、独特すぎてちょっと撮影に気がひけるなか、時計ばっかりの店内にぽつんとあったこの額が印象的だったので撮ってきました。
スマホあるから腕時計いらないよなーな生活だったんですけど、
腕にしてるとなんかほっこりします。
このダイヤモンド街、ダイヤモンドを買うには知識と度胸がぜったいいりますが、
ウィンドーショッピングだけでも、なんともいえない雰囲気があって面白いですよ
ではでは・・さっちゃん