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2022.03.21

【オセアニアのチョコレート】フィジー編

フィジーではカカオの生産も行われており、栽培から製造まで一気通貫で行われる、究極の『Bean to Bar（ビーン・トゥ・バー）』のチョコレートが楽しめる貴重な国です。フィジーにはこだわりぬかれたメイドインフィジーの自然派チョコレートがたくさんあるのです。こちらでは、フィジーのチョコレート事情をご案内いたします。

【Bean to Bar（ビーン・トゥ・バー）とは？】

ビーントゥバーとは、チョコレートの製法のひとつで、チョコレートの原料であるカカオ豆の焙煎からチョコレートを板状に加工するまでを単一の工房で行う手法。

つまり、チョコレートが豆（bean）から板（bar）になるまでを一貫して行う製法がビーントゥバーというわけです。ビーントゥバーの製造方法では、カカオ豆の選別から丁寧にこだわり抜いて作られるため、通常の方法よりも時間と手間がかかり、チョコレートの中でも少量生産の高級品。

ビーントゥバーのチョコレートには余計な添加物や香料などが入っておらず、自然派のチョコレートとしても注目を集めています。

【フィジーのチョコレートの歴史】

フィジーのカカオ栽培の歴史は古く、1880年代のイギリス植民地時代に英国から持ち込まれたことで、カカオ栽培が始まりました。一時は広範囲に広がったカカオ栽培も、現在のフィジーの主食でもあるタロイモやサトウキビなどの栽培の方が盛んになり、カカオ栽培は一部農家を残して衰退し、カカオの木々は熱帯雨林へと姿を変えていきます。

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そんなとき、「職を失ったカカオ農家を助けたい！」「フィジーのチョコを守りたい！」という思いで、2006年に日本人夫婦がフィジー初のビーントゥバーチョコレートの製造・販売を行う会社を立ち上げました。2007年には、スウェーデンのショコラティエがフィジーの農家にチョコレート作りを教え、教わった一人の成年は後にフィジーチョコレートの共同代表になります。

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それまでのフィジーのカカオ産業は、植民地産業として細々と続けられていましたが、日本人の努力により、フィジー産の材料を使ったビーントゥバーのフィジーチョコレートが数々誕生。フィジーのチョコレート産業は国内産業として復活を果たすのです。

・Fijiana Cacao（フィジアナ・カカオ）

フィジーで最も有名なビーントゥバーのチョコレートブランドです。

フィジー産チョコレートでとても有名で、フィジーのチョコレートの歴史で紹介した日本人夫婦が経営する『フィジアナ・カカオ』。

「Fijiana Cacao」では、カカオ豆の発酵から焙煎・加工に至るまで、全て手作業。また、生産過程はもちろん、原材料も全てメイドインフィジー。

世界的にも評価されているチョコレートは、コクのある力強い味わいで、カカオバターの使用量が少ないため南国の気温でも溶けにくいのが特徴です。

「Fijiana Cacao」の商品には、カカオの香りを存分に感じられるダークチョコレートや少し甘みのあるミルクチョコレートのほか、ココナッツ入りや海塩入りチョコレート、カヴァというフィジーの伝統的な飲み物やノニという太平洋地域諸国で栽培される果実を使ったチョコレートなど様々な種類があります。

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【H.I.S. NATURE】

・Fiji Chocolate（フィジーチョコレート）

フィジーチョコレートはカカオ産業の衰退以降初となるフィジー人ショコラティエを誕生させたことでも知られています。フィジーカカオ産業を背負って立つ職人とタッグを組んだのが、農家出身の日本人。フィジーチョコレートは100%フィジーで地産地消・オーガニック・乳製品不使用・フェアトレードという4つの大きなこだわりがあり、フィジーのカカオ農家やチョコレート生産者をはじめ、消費者の健康にも優しいチョコレートのみをこだわり抜いて製造し、包装まで全て手作業で行っております。

これぞフィジーの味、個性とやさしさの塊。知れば知るほどもっと好きになるチョコレートです。