スポーツ 2008.03.10

もうすでに5年以上も前に引退をしているが、ロジャー・フェデラーは今でもピート・サンプラスのプレーぶりを絶賛する。

“彼のプレーには非の打ち所がなく、テクニックもとてもスムーズ”と評価。“そして可笑しなことに彼と対決していると脅かされることもしばしば。なぜなら、彼は今の自分の姿が描き出ているように見えて怖く感じる”と、ほめ言葉にしては何とも言葉も出てこない。

またサンプラスの方は、彼が持つグランド・スラム数がもう時期フェデラーに抜かれる可能性があるとは言え、フェデラーのテニスに対する取り組み姿勢を高く評価している。“彼はどんなに危機的な場面になってもあまり圧倒されなく、常に冷静になってプレーをしている”とサンプラス。

90年代のテニス界を背負ってきたサンプラス、そしてそのトーチを受け取って21世紀のテニス界を背負っているフェデラー。その新旧の時代を築いた二人が先日19千もの観衆の中、マジソンスクェアーガーデンで夢の対決を行った。

メジャー獲得数も二人合わせて26勝、サンプラスの14に対し、フェデラーの12。サンプラスは1990年のUSオープンをかわきりに足がけ12年で14勝。それに対しフェデラーは初優勝が2003年のウィンブルドン、わずか5年でもうすでに12勝しており恐ろしいほどのドミネートさで勝ち進んでいる。メジャー20勝はもう時間の問題と専門家は言っている。

二人の対決は2001年のウィンブルドン3回戦以来で5セットでフェデラーが勝っている。

今回のエキシビションマッチはロジャー・フェデラーがピート・サンプラスを第3セット6-3, 6-7 (4), 7-6 (6)で下した。


木下 一

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