うちのマミータが2度目にNYCを訪れた時、
今回はどこ行きたいん?
と尋ねると、まっさきに彼女の口から出た場所は
「ルイ・アームストロングの家!」
え?すいませんがそのアームストロングさんは
あなたの友達か誰かでしょうか?
?なうちの顔にマミータは
「 こ れ ! 」 三( ゚Д゚)/"
とニューヨークガイドブックをつきつけてきた。へぇ、このアームストロングさんは地図に家の住所がのるほど有名な人なんや。
「え?あんた知らないの?この人有名なジャズミュージシャンだよ」
・・・自分かてジャズのことなんて大して知らんくせに。
でも、マミータの頼みじゃあ仕方ない。
行きましたよ。
それはもう前知識なしで!
アームストロングさんのお宅はクイーンズ区のコロナ(Corona)で、うちんちから電車でちょっと。なんやご近所さんやん。
ついてみると・・・
あら、意外とこじんまりしたお宅。
隣のミュージアム入り口を入ると、受付のお兄さんが
「ツアーは一時間に一回で、始まるまで後30分程あるから、奥の展示とか外の庭とか散歩してて」
と言うので、チケットを買ってから、展示品を見て回ることにしました。
ガラスケースの中のトランペットを見て、
あぁ、ルイってトランペット奏者だったんやね、
とマミータに言うと
「え?今さら?」 (・ω・ )
と上から目線のコメントを頂く。
他に展示品として、彼がツアーに行くとき必ず持参していたという白いハンカチや、彼は世界中で名前が知れ渡っていた為に住所なしでも自宅に届いたというファンレターなどがある。
ほほぅ、世界中にファンがいるくらい人気がある人やったんや・・・
何か知らんけど、わくわくしてきた!
クイーンズにも有名人の家があるんや~!
そんなうちの盛り上がりを他所に、マミータは
「もぅここ良いから庭見てこようよ」
あなたファンなの?なんなの? (°д°;)
しかし、お庭も綺麗に手入れが行き届き、ツアーが始まるまでの15分程二人でまたーり。
夏にはここでジャズの演奏が行われ、無料で誰でも聴けるんだよ、と後でお兄さんが教えてくれた。ここでEmailを登録するとイベント情報を送ってくれるらしい。
ツアー開始の案内が流れ、ミュージアムへ戻ると、
参加者はうちら二人と青年が一人。
おぉ、ほぼ貸切!
肝心のツアーはというと、背の高いツアーガイドのお兄さんが、時間30分いっぱいいっぱいしゃべくり倒してくれた。
面白いエピソード満載で、お兄さん自身も
「30分じゃたりないよ!」
と言うほど。
例えば、小さい頃はとても貧しくゴミを漁って食べていたルイに、母親が毎日下剤を与えていて、その下剤を呑む習慣は彼が有名になってからも続き、毎日バスルームで過ごす時間がとても長かった為、彼は自宅のバスルームの改装や装飾にとても凝っていた、という話を聞きながら実際そのバスルームを目にすると、なるほどスピーカーも設置され、生前のルイがお気に入りの音楽を聴きながらトイレに座っている姿が想像できるじゃあござんせんか!
こんな話はほんの一部。
全部ここで話すのなんて到底無理!
ぜひ実際に行って、見て、聴いて、感じて、
浸って下さい!(`・ω・´)ゞ
短い時間に彼の色濃い人生模様がギュッと詰まったツアー内容に、もう一回参加したい、と思ってしまったほど。ガイドさんの話しっぷりが上手いせいだと思うけど、これは帰りにCD買っちゃうか!ってほど、いかにルイの音楽が世界に影響を与えたかも語ってくれた。
すいません、こんなファンでもない人間がお邪魔してしまって・・・
一緒にいた青年はきっとすごいファンなんだろう、熱心に耳を傾け、質問などしていた。
英語のわからないマミータには、ツアー後に30分の内容を出来る限り話してあげたけど、
「へぇ、そうなんだ!」\(゜□゜)/
と、ひとつひとつのエピソードに感動していた模様。
英語がわからないと楽しさ半減だけど、家の中にはルイが息を引取ったベッドや、彼の何でもない日常会話や鼻歌なんかが録音されたテープが残されていて、ツアーに参加しないと見聞きできないことだらけ。
暇がある時に友達んち行くくらいの感覚で行ってみれば良いよ。
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