2011.12.26

ふだんはブロードウェイ・ミュージカル好きの私ですが、前から観たいと思っていたオペラがあります。


そのオペラとは、日本の長崎が舞台になっているオペラの大定番、プッチーニの「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」です。今シーズン、この作品がオペラの殿堂、メトロポリタン歌劇場で上演されており、これは観ないわけにはいかないでしょう、という事で行ってきましたnotes



H.I.S. ニューヨーク支店便り


私はイタリア語はさっぱり分かりませんが、「マダム・バタフライ」のストーリーはうっすら知っていたのと、直前に付け焼刃の予習(インターネットであらすじを読んだり)をしたので、何とかなりました!



H.I.S. ニューヨーク支店便り


全ての座席の前には小さい字幕画面が付いており、英語の字幕を見ることができます(スペイン語もあったと思います)。私はファミリーサークルという最上階にいたのですが、遥か彼方の舞台と字幕の両方を見るのはなかなかコツがいりますし、ちょっと疲れますね。


メトロポリタンオペラといえば、その舞台機構をフルに活かした、豪華に凝った舞台装置も見ものですが、この作品は非常に簡素なものです。まず、ステージは舞台の奥に向かって傾斜がついており(八百屋舞台と呼ばれる)、舞台上を複数の障子がスライドで行き来して、いろいろな場所を表現します。


私は舞台から遠い6階の席だったのですが、フルオーケストラの音量にもかき消されず、マイクもなしに劇場全体に声を響かせるオペラ歌手のプロのテクニックは凄まじいな、と思いました。


全体的に素敵な舞台でしたが、ひとつだけ、着物の衣装の色使いやデザインがケバケバしくて、よくハリウッド映画などである、“間違った日本文化の解釈”という感じだったのが惜しかったです。


2回の休憩を入れて3時間以上の長丁場でしたが、大ラスで男に捨てられた蝶々さんが自害して悲劇的な死をとげるシーンは圧巻で、3時間頑張った(?)甲斐がありました!



H.I.S. ニューヨーク支店便り


あと、そうそう、かつて世界3大テノールといわれた超有名オペラ歌手、プラシド・ドミンゴがオーケストラの指揮をしていて、とても得した気分になりました!


劇場からの帰り道に聞こえてきた、「日本人って、なんで男に捨てられたからといって自分が死のうとするんだろうね。逆上して男を刺してしまうとかなら分かるけど。。。」という感想が印象に残っています。


・・・なるほど、西洋人にとっては、こういうエキゾチック・ジャパンな所が、このオペラの魅力なのでしょうか?


http://www.metoperafamily.org/opera/madama-butterfly-puccini-tickets.aspx


2012年3月まで不定期で上演されていますので、今からでもまだ間に合います。チケットの手配は、H.I.S.ツアーラウンジでも承ることが可能ですので、お問い合わせ下さい。1-800-929-8644

Ken

同じテーマ「」の記事

もっと見る →

    コメントを投稿

    

    HIS ニューヨーク支店

    いいね!ニューヨーク
    2025.06
    loading...