1970年の第1回大会以来、46年の歴史を誇るニューヨークシティマラソン。
「ワールドメジャー」と呼ばれる世界6大マラソンの中でも参加ランナーが
5万人を越える最大規模の大会であり、
文字通り世界中が注目する大イベントが今年も近づいてきました。
ニューヨークシティマラソンの特色をワンフレーズで集約すると
「あらゆる人種の集まったメトロポリスを舞台にした世界最大のお祭り」と言えるでしょう。
総勢200万人とも言われる切れ目のない大応援の中、
全世界100ヶ国以上の地域から集まったランナーと共にパフォーマンスを競うことができます。
HISでは毎年、ニューヨークシティマラソンに参加する皆様に少しでも参考になるように
マラソン通信をお送りしています。
今年もまず第1回として、本番で走る雄大なコースをご紹介してみましょう!!
ニューヨーク市には全部で5つの区(Five Boroughs)があり、
ニューヨークシティマラソンのコースは、その5つの区をすべて通過するように
設定されています。
【コース】
スタテンアイランドをスタート⇒ブルックリン⇒クイーンズ
⇒一度マンハッタンに入ってブロンクスを通過⇒再びマンハッタンに戻ってくる、
ワンウェイコース。⇒最後はランナーの聖地といわれるセントラルパークをほぼ半周
して、感動のゴール!となります。
スタテンアイランド(Staten Island)
スタテンアイランド(Staten Island)は、マンハッタンのバッテリー公園から無料の
スタテンアイランド・フェリーで30分ほど南に行ったところにある島で、
地理上はむしろニュージャージー州の近くに位置します。
ニューヨークシティマラソンは、このスタテン島のフォート・ワッズワース
(FortWadsworth)に設けられたスタート・エリアからスタートします。
ブルックリン
ヴェラザノ・ブリッジを渡りきると、マラソンコース第2の区ブルックリン(Brooklyn)に突入。
5km地点手前あたりで、ベイリッジ(Bay Ridge)というイタリア系住民の多い地域に入ります。
少し昔の映画ですが、ジョン・トラボルタ主演「サタディ・ナイト・フィーバー」の舞台になったところです。
クイーンズ
ニューヨークシティマラソンのコースで第2番目の橋がプラスキ・ブリッジ(Pulaski Bridge)。
名前はアメリカ独立戦争で活躍したポーランドの軍人プラスキに由来しています。
この橋を渡ればマラソンコース第3の区クイーンズ(Queens)に突入。
そしてこの橋を上りきったところが、ちょうどマラソンコースの中間地点になります。
クイーンズを走るコースは比較的短くほんの5km弱ですが、その最後にあたる
15マイル地点(約24km)から、このマラソン最大のヤマ場のひとつ
1909年の開通から100年以上の歴史を誇るランドマーク、
クイーンズボロ・ブリッジ(Queensboro Bridge)が待ち受けています。
ここから見渡せるマンハッタンの摩天楼や、イーストリバー沿いの国連ビルなどの
絶景を楽しむ余裕があれば、かなり「走れる」ランナーと言ってもいいでしょう。
マンハッタン(その1)
クイーンズボロ・ブリッジを渡り終え、16マイル(約25.6km)の表示を通り過ぎると、
いよいよ世界の大都市ニューヨークの中心部であるマンハッタン(Manhattan)に突入。
走っているうちに、自分が大ヒーローになったような錯覚におちいってきます。
ブロンクス
20マイル地点(約32km)の手前で、ウィリス・アヴェニュー・ブリッジ
(Wills Ave Bridge)という橋を渡り、
マラソンコース第5の区ブロンクス(Bronx)に入ります。
ブロンクスといえば泣く子も黙る犯罪多発地域。
ヤンキースタジアムやブロンクス動物園があることで有名ですが、
マラソンコースになっているのはそれよりずっと南のサウス・ブロンクス地域で、
もちろん観光客が足を踏み入れるところではありません。
そういう場所も走ってしまうのがニューヨークシティマラソン!
マンハッタン(その2)
ブロンクスからマンハッタンに戻ってくるマディソン・アヴェニュー・ブリッジ
(Madison Avenue Bridge)を渡れば、いよいよセントラルパーク
(Central Park)に向かう5番街の直線コース。
例年はこのあたり(進行方向右側)で、青い旗を目印にしたHIS応援団が
ランナーたちに声援を送ります。今年も同じ場所での応援を予定しておりますので
ぜひ見つけてみて下さい
スタンドの大声援に後押しされながら、
あのジョン・レノンが毎年誕生日パーティを開いていたレストラン、
タバーン・オン・ザ・グリーン(Tavern on the Green)近くの感動のゴールに
向かって駆け抜けていきます。
ゴール前は、オフィシャル・フォト部隊による最後の撮影ポイントにもなっています。
ここまで来たら、一生の記念に残るように、思い切り目立ってみましょう。
まずカメラに映りやすいように、前を行くランナーと十分距離を空けて、
ゴールの上のほうを見上げます(撮影隊はゴールゲイトの上方に待ち構えています)。
そして、取っておきのポーズやパフォーマンスを決めてみましょう。
ニューヨークシティマラソンは、ゴールに向かう一人一人が勝利者です!
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次回のマラソン通信はQ&A形式で、ニューヨークシティマラソンを走るにあたって
知っておいた方がいいと思われる注意点などを、ご紹介していきたいと思います。
ご質問がありましたら、ぜひ気軽にお知らせ下さい。
参加される皆様のご活躍を、心からお祈りしております。
HISマラソン通信担当: 吉田純一
HIS International Tours (NY) Inc.
535 Fifth Avenue, 14th Floor New York, NY 10017