今年は2月28日(火曜日)がマルディグラの祝日。
マルディグラは、毎年「四旬節(イースターまでの40日期間)」の始まりに当たる「灰の水曜日(アッシュ・ウエンズデー)」の前日に行なわれるお祭りで、「肥沃な火曜日(ファット・チュズデー)」とも呼ばれます。
熱心なカトリック信者は、四旬節の間は一定の食べ物を制限して宗教的な戒めを守るため、食事制限が始まる前日に盛大な謝肉祭(カーニバル)を楽しむのが伝統になっています。
アメリカで最も大きいマルディグラ・カーニバルは、フランス系移民が多いルイジアナ州ニューオリンズで行なわれますが、ニューヨークにいくつか点在する南部料理店も、マルディグラの時期になると、お祭り好きの人たちで盛り上がるようになります。
今回は27丁目(パーク街とレキシントン街の間)にある評判の南部料理店「ブルー・スモーク」のマルディグラ料理を賞味してきました。
27丁目にあるブルー・スモークの入口。
メイン・エントランスは上質なライヴジャズで有名な「ジャズ・スタンダード」と一緒になっています。
窓から見た店内の雰囲気。平日もかなり賑わっており、予約を入れておくほうが確実です。
右側の「CAJUN RECIPES」がマルディグラ期間限定(今年は1月30日~2月28日)の特別コースディナー。
STARTERS、MAINS、DESSERTSから一つづつ選びます。
まず、ブルー・スモーク特製のブルー・スモーク・エイルで南部ニューオリンズの街に瞬間移動。
STARTERは南部名物ガンボ・スープで、と思ったのですが、あいにく「ランアウト(売り切れ)」とのこと。
代わりにハーブサラダ付きのテンプラ・シュリンプを注文。
名前そのまま、シュリンプのてんぷらです。
さて、やってきましたメインディッシュ。なんとフライド・アリゲーター。
アリゲーターといえば、南部の湿地帯に生息するあの獰猛な爬虫類です。
味は意外にもクセがなく、クールな食感。
トマト風味のピリ辛ソースも効いており、ワイルドな南部らしさ満点の逸品です。
デザートはホイップ・クリーム付きのケイジャン・カスタード・パイ。
繊細な味のコンビネーションにフランス移民ならではのセンスを感じさせますね。
お会計の時に配られる「ジャズ・スタンダード」のちらし。
南部料理+ジャズというのは、いかにもニューオリンズな夜の過ごしかたです。
「ジャズ・スタンダード」の入口には開演前から長い列ができていました。
ニューヨークでありながら、同時にニューオリンズでもある不思議な空間。
今宵もJAZZYな演奏に喝采が湧きあがることでしょう。
■MORE INFO■
BLUE SMOKE
116 East 27st Street (Park/Lexington Ave.)
New York, NY 10016
Tel: (212) 447-7733
http://www.bluesmoke.com/
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