自然、四季
2018.04.28
1838年に設立されたブルックリンのグリーンウッドセメタリー という広大な墓地、 ニューヨーク・タイムズに「ニューヨークの 住人の最大の望みは五番街に住み、セントラルパークで大気を浴び 、祖先と共にグリーンウッド墓地に埋葬されることだ」と記された そうです。しかもそのころは年間50万人も訪れるナイアガラの滝 に次ぐ新婚旅行のデスティネーションとしても人気があったという ことで、セントラルパークやプロスペクトパークは、このグリーン ウッドを手本に作られたそうです。
確かに明るい雰囲気で自然にあふれ、 それぞれに趣向をこらした墓石、 ニューヨーク港を見下ろせる丘も素晴らしく、 ここに眠りたいという気持ちはわかるような気がします。
お墓の場所など詳しい地図やアプリはウェブサイトからダウンロー ドでき、携帯を片手に散歩やピクニックを楽しんでいる姿をよく見 かけます。ただ個人的には多分キリスト教の方々との死生観が違う からでしょうか、やっぱりお墓はお墓でしょうと眠っている方々の お邪魔にならないようこっそり静かに散策しました。
ニューヨーク湾を見下ろせる小高い丘の一番よい一角にマエストロ のお墓はひっそりとありました。他のお墓のように、派手派手しい モニュメントはなく、お名前だけのシンプルな墓石が地面に埋まっ ています。GPSで確認しながら探したのですが、うっかり通り過 ぎるほどでした。
レナードバーンスタイン氏は今年生誕100周年ということで、昨 年から100周年を祝うイベントがたくさんあり、昨年11月のニ ューヨークフィルハーモニックの子供のためのコンサートYoun g People's Concertでいろいろなエピソードや映像を見て、親近感を持 ったのでした。「今もあなたの音楽はたくさんの方々に愛されてま すよ、意思はニューヨークフィルやいろいろな音楽家の方々に引き 継がれていますよ、それに感銘を受けた私までここに来ちゃいまし た」とご報告とお礼をしてきました。
門を入ってすぐにのところ に小さなチャペルがあり美しいステンドグラスにうっとりしました 。
今回は早足で周りましたが、アーティストのジャン・ミシェル・バ スキア、 初代駐日アメリカ行使タウンゼントハリス、ティファニ ーの創業者親子など他にもたくさんの有名人も眠っている広大なグ リーンウッド墓地、これからの季節どんどん緑が濃くなっていき、 散策するのによさそうです。水曜、日曜の1時からはトローリーで のガイディングツアー(有料、英語のみ)もあるそうです。
Green-Wood Cemetery
PS. バーンスタイン氏のお墓を訪ねる場合は、Prospect Park West (9th Avenue)と20th Street側の入口から入ったほうが、勾配が少なく楽です。 その場合FトレインのProspect Parkが最寄駅となります。 メインの入口からですと結構丘を上がっていく形になりますので歩 きやすい靴で行くことをお勧めいたします。トローリーツアーは水 曜日と日曜日の午後、メインのエントランス、5th Avenueと25th Street側から入ったとところから出ています。最 寄り駅はRトレインの25 Streetになります。こちらが門からメインエントランスを眺めたところです。この奥に広大なお墓が広がっております。
byあつ