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数あるブロードウェイの演目の中から、在米生活20年を越えるスタッフが
「これはぜひ見ておくべき!」とおすすめする、選り抜きの名作をご紹介するコーナー。
第2回は「ディア・エヴァン・ハンセン(Dear Evan Hansen)」です。
■SNSが発達した現代社会を舞台にした青春ドラマ■
このミュージカルの主人公は、SNSが発達した現代なら、どこにでもいそうな少年。
ネット空間に没入し、そこにしか自分の存在意義を見出すことができません。
しかし少年の運命は、ある出来事がきっかけで思わぬ方向へ激変していきます。
2017年のトニー賞では、ミュージカル作品賞を含む6部門を受賞しました。
■映画「ラ・ラ・ランド」のアカデミー作曲賞受賞コンビが楽曲を担当■
このミュージカルの作詞・作曲を担当したのは、映画「ラ・ラ・ランド」を手がけた
ベンジ・パセックとジャスティン・ポール。
モダンなセンスと心の琴線にふれるメロディラインを合わせ持つ、
魅力的な楽曲の数々を生み出しています。
ディア・エヴァン・ハンセンの物語は、ベンジ・パセック自身の体験に基づいています。
ある日、ドラッグ中毒にかかっていた同級生が突然の死を迎えました。
その同級生には友人もなく、誰も彼の存在を気にかけたこともありませんでした。
やがてクラスの生徒たちは、同級生を忘れないための活動をするようになりました。
その体験が、ディア・エヴァン・ハンセンの物語の重要なモチーフになります。
■ストーリーのさわり■
母子家庭で育ち、対人恐怖症の主人公ディア・エヴァン・ハンセンは、木から落ちて右腕を
骨折したためギブスをつけています。しかし、彼のギブスに励ましのメッセージを
書いてくれるような友人は誰もいませんでした。
ある日、セラピストからの課題で、自分自身にあてた手紙を書きます。
"Dear Evan Hansen"という書き出しで始まるその手紙には、
同級生コナー・マーフィの妹ゾーイへの思いもつづられていました。
ある日、ドラッグにおぼれていたコナー・マーフィーが自殺してしまいます。
遺書もなく、親しい友人もいなかったので、自殺の原因が誰にもわかりません。
しかし、コナーのポケットから、エヴァンが自分に宛てた手紙 "Dear Evan Hansen"
が見つかります。
実際は妹ゾーイに関する記述があったことで、怒ったコナーが持ち去ったのですが、
コナーの両親はそれがコナーがエヴァンに宛てて書いたものと勘違いしてしまいます。
それをきっかけに、コナーの両親はエヴァンを息子のように愛することになり、
コナーの話をいろいろと聞かせてほしいと頼んできます。
エヴァンは心ならずも嘘に嘘を重ねていくことになるのですが・・・
ここから二転、三転とストーリーは進み、やがてエヴァンは自分自身のすべてを
受け入れるようになっていきます。
現代社会にたくさん存在するであろう孤独でナイーブな少年を演じたベン・プラットが
見事にトニー賞主演男優賞を受賞。
彼はブロードウェイで上演される以前の初演の頃から、エヴァン役を演じ続けていました。
その素晴らしい演技も見ものです。
Posted by Firebird '20
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