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みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

今回から、シリーズ〈名作映画ロケ地めぐり〉と題し、
ニューヨークを舞台にした名作映画をご紹介していきたいと思います。

第1回は、1974年にブロードウェイで上演されたミュージカルを、
1978年にオール黒人キャストで映画化したウィズ

オリジナルは、世界的な名作児童文学として名高いオズの魔法使いです。
原作の舞台はカンザス州ですが、本作では大都会ニューヨークが舞台になります。

主人公ドロシーを演じるのが、当時の売れっ子歌手だったダイアナ・ロス
ドロシーの仲間のひとり、かかしを演じるのが、若き日のマイケル・ジャクソン
という豪華キャストで、話題となりました。


制作費2400万ドル(約25億円)が投入された本作は、1979年のアカデミー賞で、
美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、撮影賞の4部門でノミネートされておりますが、

なんといっても、豪華絢爛に演出されたニューヨークの名所が
最大の見どころと言えるでしょう。

Wiz01

ハーレムに住む幼稚園の先生ドロシーは、吹雪の路上へ飛び出した愛犬トトを
追いかけているうちに竜巻に巻き上げられ、
ムンチキンランドという見知らぬ国に不時着します。

ロケに使われたのが、1964年のニューヨーク万国博覧会で作られたパビリオン。
クイーンズのフラッシング・メドウ・コロナパークにあります。

Wiz02

家に帰りたいなら魔法使い〈ウィズ〉に会わなければならないということで、
ドロシーは、黄色いレンガ道にたどりながら旅に出ます。

途中、カラスにいじめられているカカシを助けたドロシーは、コニー・アイランドへ。
写真は、1927年創業の世界で最も古いジェット・コースター〈サイクロン〉。
アメリカ合衆国が指定する歴史登録財として登録されています。

ここで油の切れたブリキマンと出会います。

Wiz03

臆病なライオンと出会うのが、ニューヨーク公立図書館
ここには実際に、ライオンの石像があります。

その後、地下鉄構内で追いつ追われつの場面になりますが、内部の様子から見ると
42丁目/タイムズスクエアの駅と思われます。

Wiz04a

ブリックリン・ブリッジの向こうに広がるのが、100万ドルの夜景ならぬ
エメラルド・シティの夜景。

やがて、リンゴの形をした太陽がのぼり、夜が明けていきます。


Wiz05

そして、いよいよエメラルド城に到着。
当時、まだ健在だったワールドトレードセンターの広場で、
650名のダンサーによるきらびやかな踊りが繰り広げられます。

全体的に、1970年代のニューヨークを彷彿とさせるダークな色調。
シュールで怪しげな魅力にあふれたカルト映画として、根強い人気があります。


★★★

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Posted by Firebird '20

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