おふらんすはグルメの国だとの評判だ。
でも、ミシュランの星つきのレストランで食べたことがあるひとは少ない。
星つきレストランとはほかのレストランとどう違うのか?
との質問に一言でこたえると、たぶん、その”従業員の数の多さ”ではないだろうか?

実は、今回、下馬評どおり3ツ星を獲得した、パリ最高級ホテルの一つ”ムーリス”にはいっている、
名前もそのままのレストラン”ムーリス”。




ここの地下の厨房をみせてもらったことがある。
もちろん”撮影禁止”。
このレストランは客席がせいぜい30ぐらい。
なのに地下の厨房には”60人”ぐらいの丁稚奉公風の若い調理師たち、シェフの一番弟子、二番弟子という
メニューや味付けにかかわる人たちが、工場、いや戦場のように働いている。
200平米はあるかとおもわれる厨房には”野菜をひたすらむいたりきったりしているひと”
”焼き係””前菜係””デザート係り”
など多くのチームにわかれ、無駄のない動きで作業がおこなわれている。
肝心のシェフ”ヤニック・アレノ”氏は、未だ若く、すごくフレンドリーで、なんとおくの事務所にいた。
レストランのシェフ=会社の経営者 みたいなものでもあるのだ。


シェフは一番弟子の作った味付けを味見しにきて”あーでもない、こーでもない”といい、
その指示にしたがって一番弟子が何十人もの兵隊に指示をしながらつくる。

厨房にいる兵隊たちは、10代から20代の、料理学校から”栄えある”星つきレストランに
トレーニーという名目か、わずかな賃金でおくりこまれたエリートたちなのだ。
日本からもそういう人たちがくる。

本当にすでにレストランで働いていて、腕も磨きにきた人が多いせいもあり、
日本人トレーニー、厨房スタッフの評判はすこぶるよいーと聞いている。

なんでも、シェフに口答えせず、言われたことを黙々とやり、サボらない、そして腕がいい・・・とか。



3つ星をとったおかげで、いよいよ予約がとれにくくなるだろうが、
話のたねに食べてみてはどうでしょう?
はっきりいって、料金も高いがそれだけに”ものすごいボリューム”。
ヤニック・アレノはデュカスの”創作料理”とはちがって、どちらかといえば”伝統的”。
行く前は、昼食は抜いたほうがいい。
(H.I.S.パリ支店 TK)

cloverLe Meurice
http://www.meuricehotel.com/index.html

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